洒脱に着こなす男ゆかた
夏景色を想起させるとんぼ柄と水紋文様とんぼが田に産卵し、水紋がいくつも広がるこのどこか懐かしい情景が思い浮かぶ、趣のある一枚。濃い色地のゆかたは強い日差しに透けず、昼間のお出かけにも重宝します。夏の終わりを感じさせる桑茶色に、夕焼けのようなオレンジの帯が美しく映えて。同系色の小ぶりなバッグを合わせるのも素敵。ゆかた12万6500円(仕立て上がり)、帯/竺仙 籠バッグ/井澤屋 下駄/銀座ぜん屋本店
涼やかな海の柄合わせで江戸の心意気を感じて江戸末期に生まれた文様を復刻し、波間に泳ぐふぐと蛸を描いた男ゆかた。綿絽地に大波を染めた下前の女ゆかたが海のイメージを強調します。避暑地での装いとしておすすめなのはもちろん、都会の夏祭りでも目を引く、凜とした雰囲気の漂う一枚です。手織りの風合いに情緒を感じる、琉球絣の半幅帯を合わせて。ゆかた12万8700円(仕立て上がり)、帯/竺仙団扇/池田含香堂
夕景に映える爽やかな白地
白地に配した柑橘が花火の光に浮かび上がる夕闇の中で明るく映える白地のゆかたは、一枚は持っておきたいもの。ゆったりとした大柄のレモンが、夏の宵を爽やかに演出します。柄に合わせたフレッシュな色合いの帯は、シンプルながらも上品な文庫結びに。縁側で線香花火に興じた夏の思い出が鮮やかに記憶に残ります。ゆかた4万1800円( 反物価格)/島屋呉服店 帯/竺仙 下駄/銀座ぜん屋本店