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【特別取材・体操編】日本男子体操、合言葉は“団体金メダル!

2024.07.24

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頼りになる、失敗しない男 
萱 和磨

「気持ちはアツいが、頭はクール」と水鳥監督が信頼を寄せる萱 和磨選手。2024年4月の全日本選手権と5月のNHK杯、それぞれの予選、決勝4試合を手堅くまとめ切った試合巧者ぶりはさすがだった。萱選手のため、管理栄養士の資格取得を目指し大学で学び直す奥様のサポートを力に、2度目の五輪でも安定感ある演技を披露してほしい。

Kazuma Kaya
1996年千葉県生まれ。習志野高等学校、順天堂大学卒業。セントラルスポーツ所属。東京五輪2020団体銀、あん馬銅メダル(同種目のメダル獲得はアテネ五輪以来17年ぶり)。




●萱 和磨選手に一問一答
Q 結婚してよかったことは?
A 体操選手ではない相手なので、オンオフの切り替えができること。

Q 試合前のゲン担ぎは?
A 試合の出発前に妻の手料理を食べる。海外遠征前は和食多めです。

Q 体操は好き?
A はい、今までずっと楽しいです。きついと思ったことは一度もないです。

細やかな目配りでチームの母親的存在
谷川 航

2024年2月、谷川 航選手を襲った右膝の骨折。「五輪に間に合わないかも?」と周囲も心配するレベルだったが、自分の治癒力を信じトレーニングに励んできた。NHK杯決勝の跳馬を完璧に決めた直後、安堵の涙を拭う姿にグッときた。「跳馬において替えが利かない選手」と語る水鳥監督もホッとしたはず。相棒の萱選手とチームを牽引していく。

Wataru Tanigawa
1996年千葉県生まれ。市立船橋高等学校、順天堂大学卒業。セントラルスポーツ所属。2022年世界体操選手権団体銀・個人総合銅メダル、23年アジア大会跳馬金メダルを獲得。


写真/スポニチ〈アフロ〉

●谷川 航選手に一問一答
Q 跳馬演技後の涙の意味は?
A 代表入りがかかった場面でいい跳躍ができた気持ちよさ。ホッとした。

Q 指を怪我した橋本選手へ。
A 気持ちは同じ。もう、やるしかない!でも自分の怪我より軽いはず(笑)。

Q 自分の体操の注目ポイントは?
A 武器でもある跳馬の“リセグァン2”は珍しい大技。ぜひ見てください。

パワー溢れる盛り上げ役
杉野正尭

「代表で名前を呼ばれる瞬間まで怖かった」とその胸中を明かした杉野正尭選手。無理もない。前回の東京五輪はわずか0.018点差で代表入りを逃してしまったのだから。しかし、水鳥監督が「ダイナミックな体操と人間力で愛されている」というように、会場から大きな拍手で迎えられていた。パリでも杉野旋風を巻き起こしてほしい。

Takaaki Sugino
1998年三重県生まれ。鯖江高等学校、鹿屋体育大学卒業、同大学院修了。徳洲会体操クラブ所属。チーム貢献度でパリ五輪代表選出。「チームを勢いづける着火剤になりたい」。



●杉野正尭選手に一問一答
Q ここまで来られた原動力は?
A 五輪で金メダルを、の思いで来た。 さんざん泣いたが諦めなくてよかった。

Q パリ五輪での目標は?
A 団体金メダル、あん馬と鉄棒の 金メダル。ライバルはチームの中に(笑)。

Q 生まれ変わったら体操をやる?
A 体操は大好きだが、ほかのことも やってみたい。絵を描いたり、陶芸とか。

美しい体操を体現する次世代エース
岡 慎之助

「小学6年時の海外試合で優勝して以来、体操が大好きになった」と語る岡 慎之助選手。水鳥監督曰く「才能の塊。柔らかさと強さを兼ね備える、稀有なタイプ」の次世代エースだが、2022年、右膝に全治8か月の大怪我を負うなど、道のりは順風満帆ではなかった。復活を遂げた美しく正確な体操で、パリの観客たちをも魅了するに違いない。

Shinnosuke Oka
2003年岡山県生まれ。星槎国際高等学校卒業。徳洲会体操クラブ所属。2019年世界ジュニア選手権優勝。24年NHK杯初優勝、同僚の杉野選手と共に五輪代表初選出。



●岡 慎之助選手に一問一答

Q 体操で一番嬉しかったことは?
A 2019年の世界ジュニア選手権 (ハンガリー・ジェール)で優勝したこと。

Q 試合前のゲン担ぎは?
A 試合前夜には必ずうどんを食べる。 パリでも食べて臨みたいですね。

Q 体操選手としての将来の目標は?
A パリ五輪から3大会連続で出場、 団体連覇、個人総合でも金メダル。

チームを牽引する支柱
橋本大輝

水鳥監督によると、今回のチームは「明るくてオープンな雰囲気」。その理由は恐らく多分に橋本大輝選手にある。市立船橋高等学校時代の恩師、神田眞司先生の「体操は好きでやっているんだから、なるべく明るい雰囲気で練習するといいよ」という教えが、いつも心にあるからだ。実際、合宿をスタートしたばかりの練習場からは、早くも楽しそうな5人の笑い声が聞こえてきた。

「和磨がお父さんで航がお母さん、大輝が長男」。この家族構成は、東京五輪での3人の様子に、セントラルスポーツの齋藤良宏監督が見立てたもの。新たに岡選手と杉野選手が加わった第2章の今回は皆どんな役回りになるのか。パリの舞台でぜひ無敵の家族物語を見せてほしい。

Daiki Hashimoto
2001年千葉県生まれ。市立船橋高等学校、順天堂大学卒業。19年世界体操選手権初出場。東京五輪団体銀、個人総合・鉄棒金メダル獲得。23年世界体操選手権団体・個人総合・鉄棒3冠。


●橋本大輝選手に一問一答
Q ほかの4選手の特徴をひと言!
A 和磨さんはいてくれるだけで安心。航さんは野心家。見せどころ、決めどころを知っている人。岡選手は弟みたいで可愛い。体操がきれい。杉野選手はパワフル。体操選手としての闘志に火をつけてくれる存在。

Q 自分の性格は?
A 体操にはすぐ集中できますが、 それ以外はもっぱら手抜き(笑)。

Q 前回の五輪と比べると?
A 気持ちは変わらず「挑戦者」です。

Q 体操選手としての夢は?
A 東京→パリ→ロサンゼルス五輪の個人総合3連覇! まだ誰も なし得ていないので達成したい。

撮影/鍋島徳恭 すべての競技写真撮影/麻生えり 構成・取材・文/小松庸子 取材協力/日本体操協会 ※五輪代表および代表候補選手、記録に関する掲載内容は、2024年6月11日現在のものです。

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