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最旬の豪邸拝見【1】オープンエアでリゾート気分に。プールサイドのある家

2024.08.05

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〔特集〕わが家がリゾートになる 最旬の「豪邸」拝見 住まいで最も重要なこと ── それは家族が、幸せな気分で過ごせ、心からリラックスできること。オープンエア空間をうまく取り入れ、居ながらにしてリゾート気分が味わえる豊かな豪邸ライフを訪ねました。

特集「最旬の『豪邸』拝見」の記事一覧はこちら>>>

オープンエアで気持ちよく暮らす、豊かな豪邸ライフを訪ねて

耐候性、耐水性といった技術の進歩を背景に、海外のラグジュアリー家具ブランドが、こぞって高品質のアウトドア家具を発信。

インドアとアウトドアをつなげてシームレスに暮らすこと、そしてオープンエア空間をもっと身近に楽しもうという考え方は、世界の一大潮流になっています。


太陽のぬくもりや風の音、木々の匂いや鳥のさえずり……陽気のいい日の、野外にまさる心地いい居場所はありません。

しばし心を解放し、英気を養えるオープンエア空間がある優雅な豪邸の暮らしぶりを訪ねました。

プールテラスがあるアーバンリゾート
── K邸(東京)

プールとつながる吹き抜けのリビング(大空間)

3階まで吹き抜けとなった中庭の向こうに、LDKと同程度の広さを確保した屋外空間が広がるK邸。LDKも吹き抜けとなっており、天井高は6メートル。その中で高さ約5メートルのベンジャミンが枝を広げ、開放的な雰囲気を醸し出す。

野外空間(プールテラス)を楽しむ仕掛けがいっぱい

1階には吹き抜けの中庭に面してテラスダイニングやプールをゆったりと配置し、3階には引き戸を開けると浴室と一体となる魅力的なバスコートを備えたK邸。

ハイエンドのアウトドア家具

入浴後の外気浴のためのバスコートに選ばれたのは「ロッシュ ボボア」のソファ。アウトドア家具があることで、屋外空間は一気に豊かになる。

都心立地であるにもかかわらず、野外空間のどこにいても外部の建物は一切視界に入りません。

プールテラスにガラス屋根を

野外空間にガラス屋根を設置することで、雨が降っても家具はカバーいらず。また夜はライトアップされたプールの揺れる水面がガラスに映り込むという効果も。

設計を担当した建築設計事務所バケラッタの森山善之さんは「都会の自宅に野外空間をつくるということは、その部分を開放するということ。つまり、毎日窓を開けて暮らせるような防犯・空調システムをつくる必要があります。そのうえで使いやすさ、見た目の美しさ、室内外のつながり、手入れのしやすさなどの工夫が大切なのです」と話します。

プライバシーを確保しながら開放的につくられたK邸は、まさにその言葉の具現形。

本格的なアウトドアキッチン

本格的なバーベキューグリルを備えたアウトドアキッチンは、壁の石材と色を合わせ、「リネアタラーラ」にオーダー。野外調理をラフに楽しむことができる。

もう一つのダイニング

室内に最も近い場所に、テラスダイニングを配置。雨のかからない場所なので、K邸ではあえて室内用の家具が選ばれている。円形テーブルは、イタリア「マクサルト」。

プールサイドにはデイベッドとチェア、そして室内に近い場所にはアウトドアキッチンのあるテラスダイニングを設置し、野外での居場所を提案する一方、土ぼこりや虫の発生を抑えるために鉢植えを中心に植物を配置。高天井のLDKに設けた大開口から、外の景観を楽しむことができます。

鉢植えのビッグプランツ

すべての鉢植えの植物には、水量を調整できる自動灌水装置を導入。床や壁面に用いた石材には、植物による花粉汚れを軽減し、掃除がしやすくなるという効果もある。

「自宅の野外空間は特別な場ではなく、気分を変えるための居場所の一つ」だと話す森山さん。歳月を経ても美観を維持できる理由がここにあります。

(次回へ続く。この特集の一覧>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年08月号

家庭画報 2024年08月号

撮影/角田 進 取材・文/冨部志保子 スタイリング協力/山田喜美子

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