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ひと口パスタにリゾット。関谷健一朗シェフが教える、ほんの少しだけおなかを満たせるアペロ

2024.08.07

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〔特集〕エレガントに愉しむ“おつまみ”レシピ ディナーの前に食前酒と軽いおつまみを楽しむ、フランスではおなじみの「アペロ」。アペロとはアペリティフ(aperitif )の略で、友人や家族とおしゃべりしながら好きなお酒を片手にゆったり過ごす、至福の時間のこと。日が傾き、快い涼風が頰をくすぐる夕暮れ時、キリッと冷えたシャンパンやノンアルのカクテル、とっておきの冷たい日本酒を用意して、お洒落な和洋のフィンガーフードでリラックスしませんか。前回の記事はこちら>>

・特集「エレガントに愉しむ“おつまみ”レシピ」の記事一覧はこちらから>>

ひと口パスタ・リゾットetc
味わいのレイヤーにもおもてなしの心を込めて

少量のパスタとリゾットは、ディナー前にほんの少しだけおなかを満たせるようにとの心遣い。


重すぎない軽やかなトマトソース、磯の香り漂うリゾットが心地よい余韻を残します。

思わず手が伸びる海老のゴーフレットにも、アペロらしい遊び心が感じられます。

【材料(作りやすい量)と作り方】

●雲丹と海藻のリゾット

(1)堅めに炊き上げたご飯1膳分に、生クリームとパルミジャーノ・レッジャーノ(すりおろし)各大さじ2、バター1片を加え、さらに好みの海藻を入れて混ぜ合わせる。

(2)器に(1)を盛り、うに、削ったパルミジャーノ・レッジャーノ、シーアスパラガス、海ぶどう、花穂じそをのせる。

●海老のゴーフレット

(1)粗めに切った海老とベシャメルソース(市販のもので可)を3:1の割合で各適量混ぜ合わせる。

(2)パンは両面にバターを軽く塗り、(1)をはさんで海老に火が通るのを目安にトースターで焼き上げる。

●トマトのカッペリーニ

(1)ざく切りにしたトマト1個、オリーブオイル大さじ1、塩少々をミキサーにかけ、粒マスタード適量を加えて冷蔵庫で冷やす。

(2)パスタ1人前10グラムは表示時間より少し長めにゆで、氷水で冷やしてから①とからめる。パスタをフォークに巻きつけ、器に盛り、キャビア、金箔をのせる。残った(1)、バジルソース(「野菜のミルフィーユ」のレシピを参照)、マイクロトマト、唐辛子パウダー、お好みのハーブをあしらいに添える。

「ルージュ バー」のレシピより
爽やかなノンアル・カクテル

夏の夕暮れにぴったりの「ココナッツレモネード」(左)は、ココナッツシロップとレモンジュース各10mlとレモングラス水で仕上げた、爽やかレモネード。「ハーバルトニック」(右)は、ライムジュース、シロップ各10mlにスペアミントなどのフレッシュハーブ、トニックウォーターを注いで作るモヒート風。

関谷健一朗(せきや・けんいちろう)
1979年千葉県生まれ。専門学校卒業後、ホテルでの経験を経て、2002年に渡仏。2006年にパリの「ラトリエドゥ ジョエル・ロブション」に勤務。2021年11月、「ガストロノミー“ジョエル・ロブション”」の総料理長に就任。2023年6月には、日本人初の料理部門M.O.F.(フランス国家最優秀職人章)を受章。

(次回へ続く。この特集の記事一覧はこちらから>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年08月号

家庭画報 2024年08月号

料理/関谷健一朗 奥田 透 撮影/阿部 浩 取材・文/瀬川 慧

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