大自然と美味を謳歌する ニュージーランド 再発見の旅 北島と南島が縦に連なり、周囲の海にも多くの島々が点在。彩り豊かな四季があり、ホスピタリティにあふれる人々が暮らすニュージーランドは、私たち日本人にどこか近しい想いを抱かせる国です。そして時差が比較的少なく、心穏やかに過ごせるエリアというのも、旅先を選ぶうえで、とても大切なポイント。氷河の広がる壮大な大自然、コロニアル時代の面影が残る風景、豊かな自然から生まれる上質なワインや美味──。知っているようで知らないニュージーランドの多彩な魅力を、今改めてご紹介します。前回の記事はこちら→
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透明な水をたたえたワカティプ湖とリマーカブルズ山脈に囲まれたクイーンズタウンは、ニュージーランドでも指折りのリゾートタウン。ゴールドラッシュの景気に沸いていた19世紀後半に「ヴィクトリア女王が暮らすにふさわしい美しさ」として、この名がつけられたといいます。
おしゃれなカフェやレストランが並ぶ湖畔にいると、クラシカルな船が湖を渡るノスタルジックな風景に目を奪われます。
目的地は対岸のウォルターピーク高原牧場。19世紀後半頃に建てられたコロニアルスタイルの家屋を中心に広がる牧場には羊はもちろん、牛や山羊、アルパカがのんびりと草を食んで暮らしています。
まずは牧場で動物たちと触れ合い、そのあとは古きよき空間でオーソドックスなティータイムを。
バラの向こうに広がる湖、青くそびえる山々。往時と変わらないであろう景色を見ていると、かつてここで営まれた暮らしや人々へと想いも広がっていきます。1世紀前の牧場主の奥様もここに座ってお茶を飲んでいたのかしら? 旅をするからこそ得られる、かけがえのない時間です。
TSS Earnslaw Steamship Cruises/Walter Peak Farm Tours撮影/大泉省吾 取材・文/露木朋子 コーディネート/Cameron Bennett〈NZ NETWORK〉 * 1NZドル=98.47円(2024年7月9日現在)。日本との時差は通常は+3時間。