萱 和磨選手 水鳥寿思監督や仲間からの信頼が厚い、頼れる主将（得意種目：あん馬）
試合前のゲン担ぎとして、「出発前に妻の手料理を食べる」と答えてくれた萱選手（『家庭画報』2024年8月号に掲載）。奥様の手料理を力に、2度目のオリンピックでも安定感ある演技を見せてくれるに違いない。
——代表メンバーはそれぞれ、萱選手にとってどんな存在ですか？まず橋本大輝選手からお願いします。萱 和磨選手（以下、萱） 大輝は同じセントラルスポーツの所属ですし、演技もよく見ますし、参考にしています。教え合ったり、教えてもらったり。そこは年齢関係なく、僕は学ばせてもらっています。
——谷川 航選手は？萱 航は同じ歳ですし、順天堂大学でも今の所属でも一緒で、団体でも何回も同じチームで経験しているので、彼がいるとどこか安心感がありますね。僕がキャプテンをやっている時は、僕のできない部分を航に支えてもらったり、うまくフォローしてくれていると思います。引いてくれるところが僕と合っている気がします。
——岡選手は？萱 僕は彼の体操がすごく好きなんです。基本がしっかりしていて、今のルールに則っていい動きをするので、勉強になるんですよね。多分、彼より僕のほうが彼の体操を見ているんじゃないかと思います。すごく見ています（笑）。上手だなあと思うし、参考になります。そういう選手が同じチームにいるというのは強みですよね。オリンピック初出場だから、という心配は正直あまりなくて。初めてでもできる人はできるし、２回目だから必ずできる保証もないので。そこはもう、みんな平等ですよね。みんなのことを信じています。
——杉野選手は？萱 正尭は東京五輪で補欠になったり、長年苦しい思いをしてきましたよね。僕もリオ五輪が補欠で東京五輪で入ることができて、と似たような経験をしてきているので、同じ悔しさを分かち合えている気がしています。辛く、悔しかった日々を乗り越えてここに入っているので。大丈夫です！
——団体金メダルの鍵を握る選手はどなたでしょう？萱 それは“自分”ということでいいのかもしれません。やっぱりみんな、鍵を握っているんですよね。体操の団体の場合、任された種目をきっちりやって、自分の役割を果たしてバトンを繋いでいくことが大事なので。それができれば金メダルだと思います。
