杉野正尭(たかあき)選手 ガッツある演技で観客を魅了し、会場を盛り上げる(得意種目:鉄棒)
4月の全日本選手権、5月のNHK杯で、会場からひときわ大きな声援を受けていた杉野正尭選手。前回の東京五輪では0.018点差で代表入りを逃し、悔し涙に暮れたが、「あの経験があったからこそ、強い気持ちでここまで来ることができた」と語る。パリ五輪で目指すは団体と鉄棒、あん馬の金メダル!
——団体メンバーそれぞれの印象をお聞かせください。まず萱選手はいかがでしょう?杉野正尭選手(以下、杉野) 頼れるキャプテン。本当に頭いいし、話も的を射ているし。練習も失敗しない。和磨さんがいてくれる安心感はすごいです。
——谷川選手は?杉野 航さんに関しては、冷静さもありながら、すごく心の中では燃えている人なので、縁の下の力持ちといいますか。チームをちゃんと支えてくれる存在です。そして、大輝と岡に関しては2人エース、Wエースだと僕は思っています。大輝は圧倒的なエースですが、慎之助はこれから大エースになっていく存在。徳洲会体操クラブで一緒に練習していますが、彼の演技を見ていると感動するんです。綺麗だなあ、うまいなあとすごく思うので、やはり、2人がエース格だなと。大輝は特に、日本の顔だと思っています。
——チーム内でのご自分の役割はどう考えていますか?杉野 チームに勢いをつけるための着火剤になりたいです。そのために、演技はもちろんですが、声かけも意識しながらやっていきたいなと思います。
——試合前のゲン担ぎは何かありますか?杉野 いつも、大会前に近くの鶴岡八幡宮にお詣りに行きます。今回の代表選考会前は鶴岡八幡宮にも行ったのですが、知人に勧められて亀戸 香取神社にも行きました。
——スポーツ振興の神社として、知られていますよね。ご利益ありましたね!杉野 ありました。すごく力をもらえる気がするんですよね。パリ五輪に出発する前にも行こうかなと思っています。ゲン担ぎです(笑)。