二十四節気で「処暑(しょしょ)」の頃です。秋の虫の声が聞こえ、ようやく朝晩はしのぎやすくなってくる時期。
同時に、夏の疲れや、汗をかきすぎたことによる、抜け毛や肌の乾燥など、さまざまなダメージを実感する頃でもあります。血の巡りをよくする食材を摂り、汗をかくことで消耗した「陰血」や「気」を補うことを心掛けてみてください。
なんだかどんより肌がくすんでいて、特に午後は顔色が悪い…。そんなときには、桃とお酢で作る「桃のサワードリンク」を。
桃もお酢も体を温め、血の巡りをよくする食材。冷房による冷えに悩んでいる人にもおすすめです。炭酸で割っても、お湯で割ってもおいしいですよ。
●材料と作り方
1)桃(200g)を洗ってキッチンペーパーで水気をしっかりふき取り、皮ごとくし切りにしたら、種と一緒に煮沸消毒した保存瓶に入れる。
2)1)に氷砂糖(400g)と酢(2カップ)を加えて蓋を閉める。
3)冷暗所で約1週間おく。1日1回優しく振って混ぜる。
久保奈穂実(くぼ・なおみ)
国際中医薬膳管理師。漢方アドバイザー。ハードな生活で身体のバランスを崩した際に漢方薬に助けられた自身の経験から興味を持ち、中医学と薬膳を学ぶ。現在、成城漢方たまりで年間約2000人の漢方相談・薬膳講師を行っている。著書に『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』(ともに世界文化社刊)。SNSで発信するやさしい養生知識や、簡単薬膳レシピも大好評。X:@naominkubo /Instagram:@naomin_yakuzen※この記事は、久保奈穂実『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』を再構成しています。