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志村ふくみの染織世界を自宅で体感
「紬織」の人間国宝である志村ふくみさんの生誕100周年を記念した特別講座が始まります。
受講者は自宅に郵送される織り機を使い、オンラインで授業を受けながら約6か月間で帯を織り上げます。
専用の織り機を使って帯を織る様子。撮影/田口葉子
草木染めの緯糸セット(10~11本)は全3種で、いずれも志村ふくみさんが過去に制作したきものと同じ色合いです。
アルスシムラオリジナルの織り機「hatari」(〈約〉高さ127.5×幅67×奥行き96センチ)。およそ畳1枚分の大きさで、インテリアにも馴染むデザイン。解体された状態で届くためマンションでも搬入、搬出が可能。撮影/田口葉子
基本を学ぶ対面授業も開催されるため初心者の方でも安心。また染織家である志村洋子さんの指導を受ける機会も。
志村洋子
染織家、随筆家。30代から母・志村ふくみと同じ染織の世界に入る。1989年に、織物を通して宗教、芸術、教育などを総合的に学ぶ場として「都機工房(つきこうぼう)」を創設。2013年に、芸術学校アルスシムラを、ふくみ、息子・志村昌司とともに開校。今秋、作品集『鏡 志村洋子 染と織の心象』を発表予定。
「私が織物で生きていこうと思い、最初に機にかけたのは帯の糸でした。どんなことがあっても必ず織り上げるつもりでした。私が経験したように、皆さんも楽しんで織ってください」(志村ふくみさん)。
詳細は公式サイトをご確認ください。申し込みはWEBもしくは電話から。
特別講座「自宅で織るはじめての帯」
募集人数:5名程度
申込期間:8月1日~9月10日
受講資格:18歳以上 ご自宅に機織りができる環境のある方
受講料:94万6000円(京都での対面授業料、オンライン授業料、機リース代、貸し出し備品およびカリキュラム内の材料費、送料、帯の仕立て代を含む)
※「葵」「夕顔」にはプラス料金(3万3000円)がかかります。
※機の組み立て、解体はオプションで依頼することも可能です(別途料金がかかります。地域によって異なりますので別途ご相談ください)。
藍セット「葵」
《葵》 1999年 滋賀県立美術館
茶色セット「篝火」
《篝火》 1999年 滋賀県立美術館
赤セット「夕顔」
《夕顔》 2003年 滋賀県立美術館
アルスシムラ
TEL:075-585-5956
https://shimura-online-obi.peatix.com/