「僕たちが支えたい」と思わせてくれたコーチ
――お母様と周りの皆さんに感謝ですね。宇野 本当に。人間関係があまり得意ではない僕が伸び伸びスケートと向き合うことができる環境を、家族や周りの皆さんが作ってくれて。出会いに恵まれていると思います。
――コーチだった山田満知子先生、樋口美穂子先生はどのような存在ですか?宇野 満知子先生は僕のおばあちゃんです(笑)。グランプリ東海クラブを辞めてからも試合会場で会うと、「最近、調子はどう?」と親身に聞いてくださって。いつまでもお元気でいてほしいです。クラブ時代、僕は美穂子先生にメインで見ていただいていたのですが、今でもアイスショーなどでお会いすると、本当によかったときはよかった、ダメだったときはよくなかったとはっきりいってくださる。スケーターとしてある程度トップまで上ってからは褒められることが多くなった環境下で、美穂子先生は僕のフィギュアスケートのよし悪しに関して、とても信頼できる評価を与えてくださる方です。
――ステファン・ランビエルさんは?宇野 最後の1〜2年はステファンに喜んでもらえるような競技生活を送りたいと思いながら、スケートをしてきました。リンクサイドで僕たちの演技を見守る姿からもわかるように、本当にアツいんです。普通はコーチが選手を支えるイメージだと思いますが、そんなステファンだからこそ、チームメイトだっ
た島田高志郎くんと僕は「僕たちがステファンを支えたい、喜ばせたい」と頑張ることができた。そう思わせてくれる存在でした。
――プロフィギュアスケーターになった今、何か取り組んでみたいことはありますか?宇野 昔から「これをやりたい!」という欲がないんです。でも、24年9月に再演する『ワンピース・オン・アイス』のようにやってみたらめちゃくちゃ楽しかったという出会いが今後もあると思うので、いろいろ経験してみたいです。それとプロフィギュアスケーターになったことで点数を意識せず、自由にプログラムを作ることができるのが嬉しくて。現役のとき以上にいいものができているはず。今、割と楽しくスケートしています!
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