1960年代の社会的ムーブメント“Youthquake”をテーマに発表された、ディオール 2018-19年 秋冬プレタポルテ コレクション。 © Adrien Dirand「ディオール」の2018-19年秋冬コレクションが、パリ・ロダン美術館庭園の特設会場で発表されました。マリア・グラツィア・キウリがインスピレーションとしたのは、女性たちがファッションを心から楽しむ自由な時代であった1960年代。当時のポスターや雑誌の切り抜きなどが敷き詰められた特設会場で発表された、エレガントなフラワーエンブロイダリーが施されたトレンチコート。メゾンの真髄ともいえるサヴォワールフェール~コレクションピースにまつわるストーリーをご紹介します。
アーカイブのエンブロイダリーをもとに制作されたという、このトレンチコート。ヴィンテージテイストの繊細なフラワーモチーフは、ファブリックにハンドペイントで描かれます。それを1点ずつカットアウトし、オーガンザの上にカラフルな糸を用いてエンブロイダリーを施します。繕いや補修に用いられるエンブロイダリーの技術をあえて採用。カラフルな糸が、卓越した手仕事の魅力を一層引き立たせます。これらの作業は、すべて2013年にディオールが取得したパリのエンブロイダリー専門「アトリエ・ヴェルモン」が手がけています。
ディオールを象徴する、エンブロイダリーを施したサドルバッグとのコーディネート。 © Morgan O'Donovanその後、エンブロイダリーが施された生地のパネルはディオールのアトリエに届けられ、テイラーによって仕立てられます。繊細な色彩、エンブロイダリーならではの立体感と陰影、構築的かつ緻密なテイラリング……ディオールの芸術的な手仕事が堪能できる、アトリエ制作のスペシャル動画をお届けします。
ショーピースができるまで――サヴォワールフェール:エンブロイダリーの真髄が薫るトレンチコート ●お問い合わせ
クリスチャン ディオール
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