連載「迷い世代の服選び」スタイリストのおおさわ千春さんが、「何を着たらいいのかわからない」と悩みがちな“迷い世代”の大人に向けて、おすすめのファッションアイテムをご紹介する連載。今回は、晩夏から初秋にかけて活躍するインパクト・シャツをピックアップしました。
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一枚で着映えるインパクト・シャツ
毎日暑い日が続いていますが、季節は少しずつ秋へ。そんな季節の変わり目に是非お勧めしたいのが、一枚で絵になるインパクト・シャツです。
暑い日は、重ね着もできないですし、お洒落に見せるのが難しいですよね? 一枚着るだけで洗練された装いになるアイテムが、シルエットやディテールに工夫を凝らしたシャツです。
色は白一択。フリルディテールやボリューミーなシルエットの場合、黒を選びがちですが、夏だと重く見えてしまいます。また、デザイン自体に迫力があるので、黒だと近寄りがたい雰囲気になることも。その点、白は着る人を選ばず、個性的なデザインでもトライしやすいと思います。
また、注意して欲しいのが、ボトムスや小物の選び方。インパクト・シャツはともすると「頑張ってる感」が出てしまうので、ボトムスや小物はシンプルなデザインを選ぶのが大事です。
エッジが効いたコーディネートで甘辛ミックスを意識
シャツ12万9800円、パンツ10万1200円、バッグ32万6700円、シューズ15万1800円、サングラス3万6300円/以上すべてマックスマーラ(マックスマーラ ジャパン) ネックレス・イヤリング/スタイリスト私物
フリルディテールをあしらったパフスリーブが華やかなブラウスは、マックスマーラのプレフォールの新作。今季のテーマは芸術家アレクサンダー・カルダーのサーカスにインスパイアされているのだそうで、個性的な華やかさのある服が揃っています。こちらは、ハリ感のあるコットンポプリンを使用。オーバーサイズのストレートなラインで、主役級の存在感を放ちます。甘いフリルを大人っぽく着こなすために、胸元はあえて第二ボタンまで開けて太いネックレスを。とろみのあるサテンパンツと、黒の小物で締まった印象に仕上げるのがポイントです。
袖と身頃が一体となったテントシルエットに注目
〈1〉6万9300円(参考価格)/マリナ リナルディ(マックスマーラ ジャパン) 〈2〉11万6600円/コー(イーストランド)
袖と身頃がくっついたテントシルエットは今季の注目トレンド。〈1〉は、袖下と後ろ身頃が繋がっているので、腕を上げると生地がひらりと揺れてエレガント。〈2〉は、ドルマンスリーブになっており、ゆったりとした身頃とつながっているのですが、丈が短いので軽やかに着こなせます。
着る人の個性が際立つボリュームスリーブ
〈1〉4万8400円/エムフィル(ミカコ ナカムラ 南青山サロン) 〈2〉6万6000円/ストラスブルゴ(ストラスブルゴ サポートセンター) 〈3〉5万9400円/サポートサーフェス(サポートサーフェス)
たっぷりとしたボリュームスリーブも人気ですが、デザインによって個性が全然違うのが面白いところ。この3着も、それぞれ着る人のタイプは異なるように思います。
〈1〉は、量感のあるパフスリーブとボウタイでクラシカルな印象。ロングタイトやボリュームのあるフレアスカートを合わせてフェミニンに着ると素敵だと思います。〈2〉は、メンズライクなシャツカラーですが、袖がペプラムのようなフレアになっていてモード感が漂います。細身の黒のテーパードパンツで格好よくまとめるのが私のイメージです。〈3〉は、首周りにギャザーが施されており、袖の付け根の部分がゆったりとした立体的なシルエット。大胆なワイドパンツやカーゴパンツなど、ひとくせあるボトムスを合わせるとシャツの個性が生きると思います。
いかがでしたか? 早速インパクト・シャツが欲しくなった方も多いのではないでしょうか? かくいう私も、この秋の最初に買うアイテムはコレと決めています。残暑の厳しい季節を、お洒落に乗り切りましょうね!
●お問い合わせ
マックスマーラ ジャパン
0120-030-535
イーストランド
03-6231-2970
ミカコ ナカムラ 南青山サロン
03-6427-2435
ストラスブルゴ サポートセンター
0120-383-563
サポートサーフェス
03-5778-0017
おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト。雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
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