秋は中医学的には「肺」と関りが深く、肺の防御機能が落ちやすい時期です。また、肺と関わりの深い皮膚にも乾燥によるトラブルが起きやすくなります。
乾燥肌にはこちらの「鶏皮とねぎのプルプル美肌スープ」を。薬膳の「自分の体の補いたい部分と同じ部位の食べ物をとる」という考え方に則ると、肌によいのは鶏肉のなかでも特に「皮」。
美肌食材である鶏皮に、血(けつ)を巡らす活血食材の「ねぎ」をあわることで、よい血を肌に届けて代謝をアップし、透明感を高めてくれます。
●材料と作り方
1) 鶏皮を刻んで鍋で炒め水を加える。
2)たっぷりのねぎを刻んで鍋に加えて煮る。
3)塩または鶏がらスープで味を調え、ごま油を垂らす。器に盛り、白ごまを散らす。
久保奈穂実(くぼ・なおみ)
国際中医薬膳管理師。漢方アドバイザー。ハードな生活で身体のバランスを崩した際に漢方薬に助けられた自身の経験から興味を持ち、中医学と薬膳を学ぶ。現在、成城漢方たまりで年間約2000人の漢方相談・薬膳講師を行っている。著書に『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』(ともに世界文化社刊)。SNSで発信するやさしい養生知識や、簡単薬膳レシピも大好評。X:@naominkubo /Instagram:@naomin_yakuzen※この記事は、久保奈穂実『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』を再構成しています。