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- 阿川佐和子さん、刺繍作家・神津はづきさんと、きもので“ミニ佐和子”ブローチ作り
「せっかくならショートカットにして、阿川さんに似せましょう」と始まったブローチづくり。手際よくザクザク進める神津さんに対して、慎重に針を運ぶ阿川さん。「見えない部分はザツで大丈夫、卵焼きと一緒ですよ。人間だって隅から隅まで力が入りすぎると美しく見えないでしょ、刺繡は少し下手なくらいが可愛いの」と、神津さんの“格言”に励まされながら集中すること約1時間。髪や顔が整ったら、いよいよ着せるきものを選ぶ段に。
さまざまな端裂をお持ちくださった中には、見覚えのある大島紬が。お母様が畳紙に“佐和子が生まれた年に”と記していた、ひときわ思いの詰まった泥大島です。帯揚げや帯締めまでしっかりコーディネートした“ミニ佐和子”ブローチの完成品と、阿川さんのきもの姿は『きものSalon 2024-25秋冬号』にてご紹介。本誌の連載と合わせてご覧ください。
阿川佐和子(あがわ・さわこ)©Akinori Ito
作家・エッセイスト 1953年東京生まれ。大学卒業後、テレビ番組でのリポーターを機に、報道番組でのキャスターや司会を務める。映画やドラマに出演するなど女優としても活躍。『週刊文春』(文藝春秋)では対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」を、『婦人公論』(中央公論新社)、『波』(新潮社)他では多くのエッセイを連載。テレビ朝日系列『ビートたけしのTVタックル』『日曜マイチョイス』にレギュラー出演中。『レシピの役には立ちません』(新潮社)他、著書多数。
撮影/伏見里織(本誌) 構成・取材/樺澤貴子 撮影協力/uka 東京ミッドタウン 六本木