〔特集〕軽井沢を選ぶ理由 名門避暑地、軽井沢の人気は高まる一方です。従来型の別荘需要にとどまらず、定住者が急増していることが最近の大きな傾向です。自然に親しむライフスタイルを愉しむ人々、そして軽井沢通の間で評判になっている美味処やスポットなど、ますます活気づく軽井沢の最旬の魅力を紹介します。
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名門避暑地を愉しむ
話題のスポット&美食の新潮流
いつ訪れても新しい出会いと発見がある軽井沢。豊かな自然と、避暑地としての長い歴史と格式が、“新しい何か”を生むパワーを引き寄せているのかもしれません。今年の夏訪ねたい、“軽井沢の今”をお届けします。バラエティ豊かな食文化を受け入れる軽井沢の人々の好奇心やフットワークの軽さこそが新潮流を生み出す源。本格薬膳料理や名建築レストランなど今年も多彩な軽井沢の美食処をご案内します。
名建築で味わう正統派イタリアン
飯箸邸(追分)
広々とした中庭を囲むように「飯箸邸」や別荘が立つ。
由緒あるリゾート地だけに、さまざまなエピソードを秘めた名建築が点在する軽井沢。建築ウォッチングも散策の愉しみの一つです。
ル・コルビュジエのもとで学んだ建築家・坂倉準三が独立後に日本で初めて竣工した貴重な一軒が、イタリア料理店「飯箸邸」に生まれ変わったのは、2024年1月のこと。「幅広い方に坂倉準三の作品を見て、触れてほしい」という、坂倉家の想いも込められてのことでした。
(右から)「マンジャペッシェ」などで研鑽を積んだシェフの杉本聖也さん、支配人の宮部拓也さん、和食の経験も豊富な御膳番の望月清登さん。息の合ったトリオでゲストをもてなす。
「私がずっと心に温めていた“お客様ご家族と一緒に成長する”“ご家族の節目に立ち会える”レストランという願いを叶えてくれる素敵な場所に巡り合うことができました」とオーナー支配人の宮部拓也さんは笑顔で語ります。
ある日のメニューから「冷製 山利しらすとトマトのカペッリーニ チチニエッリ風」。素材の持ち味を存分に生かした料理は誰からも愛される味。
「飯箸邸」は1941年建築時のもともとの名称ですが、この名は「大名の御膳番(まかないがかり)」に由来するという説もあるのだとか。「私たちが目指すのも、軽井沢・追分の“御膳番”。気軽に足を運んでいただければと思います」。
飯箸邸住所:長野県北佐久郡軽井沢町追分46-13
TEL:080-3752-1184
営業時間:11時30分~15時、18時~23時
定休日:火曜、月1回不定休あり
料金:コース1万1000円~ アラカルト多数あり。
※要予約
(次回へ続く。
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