〔特集〕軽井沢を選ぶ理由 名門避暑地、軽井沢の人気は高まる一方です。従来型の別荘需要にとどまらず、定住者が急増していることが最近の大きな傾向です。自然に親しむライフスタイルを愉しむ人々、そして軽井沢通の間で評判になっている美味処やスポットなど、ますます活気づく軽井沢の最旬の魅力を紹介します。
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名門避暑地を愉しむ
話題のスポット&美食の新潮流
いつ訪れても新しい出会いと発見がある軽井沢。豊かな自然と、避暑地としての長い歴史と格式が、“新しい何か”を生むパワーを引き寄せているのかもしれません。今年の夏訪ねたい、“軽井沢の今”をお届けします。
芸術を愉しむ憩いのカフェ
アンティークミュージックカフェ ラファエル(旧軽井沢)
エレガントな照明、窓を緑に染める木々、苔むした庭、香り高い紅茶。心潤すカフェは一人ゆっくり過ごすのにも向く。
癒やしの大天使ラファエルの名にちなんで、天使の羽が描かれた看板が目印の「アンティークミュージックカフェ ラファエル」。一歩中へ入ると、ヨーロッパやアジアのアンティーク家具や装飾品、陶磁器の数々に目を奪われます。
オーナーで能楽師の藤井雅之さんは、「店内にあるのは自分の好みで選んだものばかり。本業の能楽が休みのときは、このカフェ兼別荘へ来て顔なじみの方々にコーヒーを提供しています。気のおけない語らいが刺激になり、健康にいいんです」と話します。
島津さんお手製のバスクチーズケーキと、オレンジやりんご、ベリー類がたっぷり入ったフルーツティーはセットで2000円。クロックムッシュやパスタのランチもある。
手前は今はなきイギリスの名窯「シェリー」、奥はハンガリーの名窯「ヘレンド」の器。店内の棚に飾られている。
現在、日本とフランスの2拠点生活を送る藤井さんの不在時に店を任されているのは、アンティークカップ愛好家の島津圭子さん。「一目惚れしたラファエルでお客様をおもてなしできて幸せです」と目を輝かせる島津さんが作るケーキも、カフェの魅力の一つです。
藤井さん(左)が謡(うたい)と監修を担当した『源氏物語』夕顔の巻を題材にした朗読コンサート。すべて予約制のコンサートは毎回すぐに満席になるそう。
月に1回ほど開催しているサロンコンサートは、店内のピアノを使った独演会もあれば、貴重な古楽器の演奏会もあり、多彩。特に虫の音が涼しげな晩夏や秋の夕暮れに、ろうそくの火を灯して行われるコンサートは軽井沢ならではの趣があると評判です。
Antique Music Café Raphael住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1206-3
TEL:0267(28)9112
営業時間:12時~日没
定休日:不定休
(次回へ続く。
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