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軽井沢の水と大麦にこだわる「軽井沢ウイスキー蒸留所」の挑戦

2024.09.09

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〔特集〕軽井沢を選ぶ理由 名門避暑地、軽井沢の人気は高まる一方です。従来型の別荘需要にとどまらず、定住者が急増していることが最近の大きな傾向です。自然に親しむライフスタイルを愉しむ人々、そして軽井沢通の間で評判になっている美味処やスポットなど、ますます活気づく軽井沢の最旬の魅力を紹介します。前回の記事はこちら>>

・特集「軽井沢を選ぶ理由」の記事一覧はこちらから>>

名門避暑地を愉しむ
話題のスポット&美食の新潮流

いつ訪れても新しい出会いと発見がある軽井沢。豊かな自然と、避暑地としての長い歴史と格式が、“新しい何か”を生むパワーを引き寄せているのかもしれません。今年の夏訪ねたい、“軽井沢の今”をお届けします。

【軽井沢産を作る人々】
待つ豊かさ、十年後の愉しみ

軽井沢ウイスキー蒸留所(発地)

「軽井沢ウイスキー」の未来を担う皆さん。右から、工場長の中里美行さん、原料の大麦を栽培する農家の桜井武実さん、軽井沢ウイスキー社長の戸塚 繁さん。雲が晴れ、幸先よく山頂を見せた浅間山をバックに、収穫間近の大麦畑にて。

「軽井沢ウイスキー」の未来を担う皆さん。右から、工場長の中里美行さん、原料の大麦を栽培する農家の桜井武実さん、軽井沢ウイスキー社長の戸塚 繁さん。雲が晴れ、幸先よく山頂を見せた浅間山をバックに、収穫間近の大麦畑にて。

「軽井沢の水と大麦で造るウィスキーを目指し、伝統の技を復活させて、地元に愛される文化にしたい」。

そう語るのは、佐久市で370年の歴史を持つ「戸塚酒造」16代目蔵元、戸塚 繁さん。かつて御代田で造られたオールドウィスキーとの出合いがきっかけで「軽井沢ウイスキー」を創業しました。

「あまりのおいしさに、今造られていないことがもったいないと思ったんです」。以来、自身が感動したウィスキーを製造していた「メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所」の従業員を探し出して誘い、工場用の土地を探し、メルシャンと同じ型のポットスチル(蒸留器)を入手し、熟成用のシェリー樽を集め、共同で大麦を栽培してくれる地元農家を探し......と、一つずつ課題をクリア。2022年12月、ついに工場を稼働させました。

発酵途中のウィスキーを確認する戸塚社長。ポットスチルはスコットランド製。

発酵途中のウィスキーを確認する戸塚社長。ポットスチルはスコットランド製。

中里さんは2012年に閉鎖した「メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所」最後の工場長。メルシャンの先輩で亡き内堀修省さんとともにスカウトされた。

中里さんは2012年に閉鎖した「メルシャン軽井沢ウイスキー蒸留所」最後の工場長。メルシャンの先輩で亡き内堀修省さんとともにスカウトされた。

最初のウィスキーを発表するのは、10年の熟成期間を経た2032年。それまでの資金は「樽の権利」を予約販売することで確保しています。

「世界中の愛好家が期待して待ってくださっている。ありがたいことです」と話す戸塚さん。挑戦は始まったばかりです。

軽井沢ウイスキー蒸留所
住所:長野県北佐久郡軽井沢町発地2785-318
TEL:0267(46)4939
※現在は一般客の見学不可

(次回へ続く。この特集の記事一覧はこちらから>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年09月号

家庭画報 2024年09月号

撮影/本誌・坂本正行 取材・文/清水千佳子

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