新世代の鍼灸師に訊く 第10回(2)鍼灸院は「未病を予防する」ことから「病気を改善する」ことまで守備範囲が広く、身近な健康アドバイザーとしてもっと活用したい医療施設の一つです。
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スキマ時間でやってみよう!簡単セルフケア
手塚幸忠先生(表参道 鍼灸マッサージ治療室 自然なからだ)
表参道 鍼灸マッサージ治療室 自然なからだ 院長 手塚幸忠(てづか・ゆきただ)先生
1974年、東京都生まれ。大学を卒業し、システムエンジニアとして働いた後、東京医療専門学校に入学。鍼灸師等の資格を取得後、教員養成コースに進学し教員免許を取得。以来、専門学校で教えながら鍼灸院を共同経営し臨床にも従事。2017年、独立開業。新医協東京支部鍼灸部会会長、花田学園日本鍼灸理療専門学校講師、日本伝統鍼灸学会学術部副部長。
“元気を引き出す”ケアで調子が悪くなる前に早めの対策を
「気功の一種であるスワイショウは腕を振るだけで気血の巡りがよくなる体操で、肩凝り、頭痛に効果的です。更年期に多い冷え・のぼせの状態も改善します」と手塚先生。また、元気を引き出すことで知られる「湧泉(ゆうせん)」や「足三里(あしさんり)」へのツボ押しや灸も明日への活力を養うために、夕食後のリラックスタイムなど入浴前後を避けて行ってみましょう。
巡りをよくする「スワイショウ」
(1)足を肩幅に開き、両足が平行になるように立つ。
(2)腕や手首の力を抜いたまま、腕を前に振り上げる。
(3)遠心力にまかせて腕を後ろに振り抜く。
(4)(2)と(3)の動きを繰り返す。いつでも何回行ってもよい。2~3分だけでも効果あり。
腰痛予防「腰にやさしい座り方」
座ったときの前傾姿勢が腰に負担をかけるため、背もたれと腰の間に小さめのバスタオルを巻いたものを入れ、腰を後ろにやや反らすと負担が軽減する。
元気を引き出す「ツボ押し&灸」
湧泉のツボ押し「湧泉」(足指を曲げて一番へこむ場所)を親指でゆっくり押す。「10回押して30秒休む」を3セット、両足に行う。足先に向かって親指を押し込むような感じで押し“痛いけど気持ちよい”という感覚が得られるとさらに効果的。
足三里の灸左右の膝下にある「足三里」に台座灸を行う。
足三里の探し方膝のお皿の上に親指を水平に置き、他の4本の指は皿の外側に垂直に置く。中指の先が触れたあたりの痛覚を感じる部分が足三里。
診療案内
東京都港区南青山6-12-11 YUKEN南青山302
TEL:03(6419)7213 予約制
診療時間/火曜~金曜 11時~19時 土曜 10時~18時
休診日/日曜・月曜・祝日
診療費/初診料3300円、鍼灸治療コース7480円、鍼灸マッサージコース(90分)1万8480円、婦人科トラブル集中ケアコース(60分)1万2980円 ほか
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