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「高血圧」のリスク要因、予防から治療まで。血圧が上がらない生活習慣のコツは?

2024.10.15

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高血圧の予防から治療まで

禁煙、節酒、減塩、十分な睡眠、肥満を避けるといったよい生活習慣の継続が予防と治療の鍵


予防

●タバコを吸わない
●食塩の摂取量を1日6g未満にする(減塩の調味料に切り替える、醬油を減らし、だしやポン酢を使うなど)
●野菜・果物、きのこ、海藻類を積極的に摂る
●魚を積極的に食べる
●お酒を飲まない、あるいは大量に飲みすぎない
●睡眠不足にならないようにする

●適度に運動する
●肥満を避ける
→ 高血圧の発症には遺伝的な体質と生活習慣の両方が影響する。両親のどちらかが高血圧であれば、生活習慣に気配りを

自宅での計測

血圧計を購入して、自宅で朝の起床時に測定し、記録する習慣をつける(コラム参照)

症状

高血圧に特有の症状はないが、頭痛やめまいなどが起こることがある。
その際には血圧や脈拍を測定するとよい

診察・検査

高血圧の診断には、2回以上の血圧測定が必要。
血圧の値により下記の診断基準に基づいて診断される
→ 家で測定している血圧の記録を医師に見てもらい、高血圧やその他の病気・症状の診断の参考にしてもらおう

ほかの病気の診察時

ほかの病気の診察時に見つかることがある。睡眠時無呼吸症候群、腎臓病などは高血圧と関連が深く、これらの病気の疑いがある場合には血圧を測定するとよい

検診・健康

診断・人間ドック検査項目に血圧測定が含まれている。検診などのときにだけ上がるタイプ(白衣高血圧)もあるので、家でも継続して血圧を測定するとよい

診断

1回の測定で高血圧と診断されることはなく、最低でも2回の測定結果をみて診断される

医療機関外での測定(家や運動施設など)
収縮期血圧(最高血圧)135mmHg以上、拡張期血圧(最低血圧)85mmHg以上のいずれか、あるいは両方を満たすと高血圧と診断される

医療機関内での測定(検診、健康診断、人間ドックを含む)
収縮期血圧(最高血圧)140mmHg以上、拡張期血圧(最低血圧)90mmHg以上のいずれか、あるいは両方を満たすと高血圧と診断される

高血圧と関連する動脈硬化、脳出血・脳梗塞、狭心症・心筋梗塞、動脈瘤、腎臓病、眼底出血などに関する検査が行われることがある

治療

→ 治療は、血圧を下げること自体ではなく、高血圧がもたらす命を脅かす症状・病気(脳出血・脳梗塞、狭心症・心筋梗塞、動脈瘤破裂、腎臓病など)を避けるために行われる

高血圧の程度や体格、体質、生活習慣などによって治療は異なる

●生活習慣の改善(上記の「予防」と同様)
●降圧薬の服用
●動脈硬化の薬物療法
●高血圧を引き起こす病気(睡眠時無呼吸症候群、腎臓病、クッシング症候群、原発性アルドステロン症など)の治療
●来年以降に、薬物療法で血圧がうまくコントロールできない患者の一部を対象に腎デナベーション治療(腎動脈外膜までカテーテルを入れ、神経を焼灼する)が承認される予定

・連載「サイレントキラーの病に備える」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年10月号

家庭画報 2024年10月号

取材・文/小島あゆみ

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