〔特集〕2024新作コレクションより ハイジュエリー、新たなる名作の誕生 ハイブランドの核心ともいえる、トップ・オブ・トップのシグネチャーピース。それぞれのメゾンが持てるすべての力を注いだ豪奢なクリエイションが、今年もさまざまな形でお披露目されました。百花斉放のハイジュエリーから見えてくるものは、洗練を極めた美への賞賛とサヴォアフェールへの崇敬です。
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[PIAGET]150周年記念コレクション「エッセンス オブ エクストラレガンザ」
人生の美しさを讃えて
卓抜した色彩感覚で魅せるサヴォアフェールの到達点
1874年、時計製作から始まった「ピアジェ」の歴史。1960年代から70年代にかけてドラマティックな配色と金細工の超絶技巧でウォッチとジュエリーを融合させ、ハイブランドの地位を確立しました。
そして今年、創業150周年を祝して発表されたハイジュエリーコレクション「エッセンス オブ エクストラレガンザ」。
“並外れた華やかさと優雅さ” という意味を込めて名付けられたユニークピースたちは稀少性の高い宝石とゴールドの輝きに彩られ活気に満ちた美しさで心を浮き立たせます。
唯一無二であることへの飽くなき情熱が眩しく結実
創業家3代目のヴァランタン・ピアジェはメゾンのデザイナーたちに言いました。「今までになされてこなかったことをしなさい」と。
かつてジャクリーン・ケネディ・オナシスやアンディ・ウォーホルなど自由な精神を持ち独自のスタイルを追求するセレブリティやアーティストたちを虜にした、メゾンの真髄ともいえる大胆さ、独創性、エレガンスは、今コレクションでさらに際立ち、洗練され、ピアジェの新たな黄金時代がここに幕を開けました。
情熱的なオレンジの旭光で肌が眩しく輝き始めるピンクゴールドの緻密なツイストメッシュが襟もとに沿うデザイン。センターには太陽を思わせるオレンジのスペサルタイトガーネット。一つ一つが上品に揺れるトラピーズカットのカーネリアンは、濃淡のグラデーションで陰影を深めます。金細工の見事さと色彩の妙がピアジェの高い美意識を物語ります。
「エクストラレガンザ」ネックレス(PG×スペサルタイトガーネット21.23ct×イエローサファイア×カーネリアン×ダイヤモンド)1億2144万円(予定価格)/ピアジェ(ピアジェ コンタクトセンター)
優れた彫金技術で実現した澄んだブルーのハーモニー高度な技が叶えた肌へのしなやかなフィット感。ターコイズやオパールをモザイクのようにあしらうデザインは、ピアジェが得意とするところ。ピンクゴールドのプレートには彫金職人の手作業によるパレス装飾が施されています。
「エクストラレガンザ」ネックレス(PG×マダガスカル産ブルーサファイア13.05ct×ダイヤモンド計30.09ct×ブルーサファイア×グリーントルマリン×アクアマリン×ターコイズ×オパール)1億9360万円(予定価格)/ピアジェ(ピアジェ コンタクトセンター)
あまりにもアイコニックなカフブレスレットの壮麗さ過去の名作に繰り返し使われてきたツイストメッシュのモチーフを巧みに生かした豪奢なデザイン。驚くほど柔軟な仕立ての技はオートクチュールの手仕事にも通じます。彫金の上に半透明のエナメルをあしらった文字盤の周囲には、選りすぐりのエメラルドが誇らしげに。
「エクストラレガンザ」カフウォッチ(YG×コロンビア産エメラルド計26.66ct×ダイヤモンド計40.75ct×エナメル、ケース18×18ミリ、クォーツ)4億700万円(予定価格)/ピアジェ(ピアジェ コンタクトセンター)
カクテルアワーに映えるスウィートな色彩のミックスシグネチャーである「カクテルコレクション」を大胆に再解釈。オレンジとブルー、グリーンのコントラストはパーティで酌み交わすカクテルを思わせる甘い色合い。繊細なセッティングによって躍動感を与えられた大粒のスペサルタイトガーネットが、胸もとで揺れて視線を惹きつけます。
「エクストラレガンザ」ネックレス(PG×スペサルタイトガーネット10.29ct×グリーントルマリン計35.04ct×ダイヤモンド×トルマリン×ターコイズ)7216万円(予定価格)/ピアジェ(ピアジェ コンタクトセンター)
(次回へ続く。
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