選び抜かれた上質な素材が醸し出す繊細な表情と奥行き──。イタリア生まれの「チヴィディーニ」が今季お届けするのは、先鋭的な感性と確かな手仕事、遊び心が融合するニットウェアです。いつものお洒落に極上の個性を加えてみませんか。
遠目にも存在感を放つ、独特な技法によるバスケット編みのトップス。編み目の方向を交互に配することで、立体感のある格子柄を表現。クラシカルな印象のボックススカートを合わせれば、程よく肩の力が抜けながらも、エレガントな雰囲気に装えます。
深いブラウンをベースに、アイボリーの横段柄が躍動的に浮かび上がる、ジオメトリックなデザイン。細い畝を表現したインターシャ編みは、シワになりにくく、旅先のワードローブとしても活躍します。同柄のセットアップなので、上下合わせればワンピース感覚で、また単品ずつでも幅広い着こなしが楽しめます。
洒脱な柄を極上に魅せる独創的なジャカードの妙技
ランダムな表情のチェック柄を、フロッキーなジャカードで創出した一枚仕立てのコート。何げない仕草で翻った内側のミルキーな彩色から、女性らしさが薫り立ちます。
アートをまとうように真っ先に手にしたい一枚
「チヴィディーニ」の真骨頂でもあるクリエイティブな染めによるタートルネックのプルオーバー。どちらも製品後に染色を施すため、一点一点微妙に違う表情に仕上がるのも魅力です。
イタリア北部、中世の面影が残るベルガモ。代々続く優秀な職人が集う地域として知られるこの地に「チヴィディーニ」が誕生したのは1988年のこと。芸術と工学に魅せられたピエロ・チヴィディーニと、一流メゾンでクリエイションを重ねた経験をもつ妻のミリアム・チヴィディーニによって、ブランドが幕を開けました。
一貫して表現してきたスタイルは、サルトリアの技に裏付けられたシンプルかつオリジナリティ溢れる“不変の美”。その哲学を体現するようなニットコレクションが今季も届きました。一見シックでありながら、高度なバスケット編みが立体的なニュアンスを生むトップスや、躍動的なインターシャ編みを駆使したセットアップ。さらに、ローラーやステンシル、スプレーといった絵画的な染めによるトップスなどが豊富に揃います。
個性的なディテールが光る一着との出会いから、冬のお洒落をはじめてみてはいかがでしょうか。
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『家庭画報』2024年11月号掲載。 撮影/川田有二 スタイリング/おおさわ千春 ヘア&メイク/重見幸江〈gem〉 モデル/太田莉奈 取材・文/樺澤貴子