〔特集〕美味しい! 家庭画報 秋のレシピブック 創刊より『家庭画報』では、四季折々の恵みや土地の食文化への敬意、大切な方と食卓を囲む豊かな時間を想い、料理レシピを発信してきました。秋の恵みを満喫する、もう一度作りたい名品レシピをお届けします。
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タサン志麻さん(料理家)の「コロッケ」と「りんごのクランブル」
ほくほくのかぼちゃやじゃがいもに細かいパン粉をまとわせてカリッと揚げたコロッケ。さっとソテーした甘酸っぱいりんごに、クランブルをまぶして焼き上げたデザート。秋の香りたっぷり、でも段取りよく作れるレシピは志麻さんの真骨頂です。
「コロッケ2種(じゃがいも、かぼちゃ)」のレシピ
2021年、2022年11月号より(撮影/本誌・大見謝星斗)
材料(各9~10個分)と作り方(1)じゃがいも(メークイーン)2個、かぼちゃ1/4個はラップでぴったりと包み、電子レンジにかけて柔らかくする。
*600ワットでじゃがいもは皮つきで10分、かぼちゃは皮と種つきで8分が目安。途中で上下を返す。(2)フライパンにサラダ油大さじ1を入れる。玉ねぎ1/2個をみじん切りにしてフライパンに入れ、塩ひとつまみをふって弱火にかけてじっくり炒める。豚こま切れ肉200gを粗く刻んで加えて炒め、色が変わったら火を止める。塩ふたつまみ、こしょう適量、砂糖ひとつまみを加えて混ぜる。
(3)(1)のかぼちゃは種とわたを取り除き、スプーンですくってボウルに入れる。(2)の半量を加えて混ぜ、直径3cmほどに丸める。じゃがいもは皮をむいて粗くつぶし、残りの(2)を混ぜて直径3cmほどに丸める。
*じゃがいもはパサつきやすいのでラップに包んだままおき、先にかぼちゃを丸めるとよい。(4)ボウルに小麦粉大さじ2と卵1個を入れて混ぜる。
(5)フライパンにサラダ油を深さ5mmほど入れ、ごく弱火にかける。(3)を(4)、パン粉(細かいもの)適量の順につけてフライパンに入れ、強めの中火にする。油に接している部分が色づいたら転がし、全面を揚げ焼きにする。こんがり色づいたものからペーパータオルに上げて油をきる。
(6)かぼちゃとじゃがいもを分けて盛り、中央にベビーリーフ適量を添える。
「りんごのクランブル」のレシピ
2021年、2022年11月号より(撮影/本誌・大見謝星斗)
材料(作りやすい分量*)と作り方(1)フライパンに砂糖30g、バター15g、皮をむいて一口大に切ったりんご1個を入れて強火にかけて炒める。強火にすると短時間で炒められるので、りんごのフレッシュ感も残せる。好みでシナモンをふっても。
(2)(1)にしっかり焼き色がついたら耐熱容器に入れる。ところどころ香ばしいカラメル状にするとほろ苦さが加わり、メリハリのある味わいに仕上がる。
(3)オーブンを200度に予熱する。(2)にクランブル(下欄参照)を全体をおおうようにのせ、オーブンで20~25分こんがりと焼く。焼きむらがある場合は、途中で向きを変えて焼く。季節によっては冷やしてもおいしい。
*上の写真はこの分量の2倍量で作っている。
「クランブル」の材料(作りやすい分量)と作り方(1)ボウルに小麦粉60g、グラニュー糖30gを入れ、バター30gを約2cm角に切って加える。
(2)(1)のボウルの粉を指先につけ、バターを小指の先ほどの大きさにちぎってつぶし、まわりに粉をつけ、指でバターをなじませる。
(3)手全体でぎゅっとにぎるようにしてなじませる。粉がバターを吸ってしっとりしたら、大きなかたまりがあればポロポロにほぐす。
(次回へ続く。
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