• TOP
  • 話題
  • “絆 ”で生まれた名品物語 [グッチ]日本上陸60周年記念展『GUCCI COSMOS』開催 

話題

“絆 ”で生まれた名品物語 [グッチ]日本上陸60周年記念展『GUCCI COSMOS』開催 

2024.10.01 | PR

  • facebook
  • line
  • twitter

1921年の創設から脈々と受け継がれてきたグッチの歴史を辿る展覧会『GUCCI COSMOS』が、日本上陸60周年を迎えた今年、京都で開催されます。和の文化にインスピレーションを受け、斬新な創造を繰り広げてきたグッチ。日本と縁の深い、ブランドのクリエイティビティの魅力を歴代の作品とともに紐解きます。
ルネサンス文化が花開いたイタリアの古都フィレンツェ。この地に誕生したグッチは、伝統の職人技と独自の審美眼をもって、ファッションの新時代を切り拓いてきました。グッチが日本に上陸したのは1964年のこと。

そして偶然にも翌年フィレンツェは京都市と姉妹都市となり、以降グッチは日本との強い絆を育んでいきます。グッチのアーカイブ収蔵拠点であるフィレンツェのパラッツォ・セッティマンニを訪れると、そこには日本との絆を示す品々が。グッチの象徴的なデザインと日本の伝統を織り交ぜた作品はいずれも、永遠に色褪せない美に満ちています。

そしてグッチ日本上陸60周年を迎える今年、『GUCCI COSMOS』展を京都で開催。100年以上受け継がれてきたグッチの精神と日本文化。私たちは、その新たなる邂逅を目の当たりにすることになるでしょう。

in Florence

フィレンツェの地でクラフツマンシップの歴史に触れて「グッチ バンブー 1947」シリーズ 第二次世界大戦直後の1947年、軽く、丈夫なバンブーをハンドルに採用した「グッチ バンブー 1947」シリーズ。グッチのアイコンとして受け継がれて、のちにトートバッグタイプの「グッチ ダイアナ」も誕生しました。写真は象徴的な色彩を施したハンドバッグ。ウェブ ストライプを彷彿させる深みのあるグリーンと鮮やかなレッドが印象的。

in Florence

日本との絆で生まれた個性溢れるクリエイション
アーカイブの収蔵拠点は、かつてグッチのアトリエとして使われていた15世紀に遡る貴
族の館。フレスコ画で飾られた室内装飾と鮮やかな色味の「キモノ」ガウンが、東洋と西洋という国境を超え、時代をも超えた調和を奏でます。赤いバッグは、実はレジャー用ブランケットを持ち運ぶためのもの。両端を綴じていない、遊び心溢れるデザイン。

in Florence

奥深い和洋の文化が見事に融合した「キモノ」ガウン
2003年の春夏コレクションとして発表された、「キモノ」ガウン。目が覚めるようなブルーの色彩や菊の花や家紋の意匠など、色とデザインの中核に日本文化を置き、そこにヨーロッパのエッセンスを織り交ぜました。“記憶の宮殿”と呼ばれるグッチ・アーカイブの、ヴェネツィアンガラスのシャンデリアが輝くホールにて。

フィレンツェにある「パラッツォ・セッティマンニ」には貴重なアーカイブが数多く収蔵されている。

フィレンツェにある「パラッツォ・セッティマンニ」には貴重なアーカイブが数多く収蔵されている。「バンブー」や「ホースビット」といったグッチを代表するさまざまなコードを反映したバッグが圧巻。

「フローラ」のモチーフを集めたコーナー。デザイン画も展示。

「フローラ」のモチーフを集めたコーナー。デザイン画も展示。

新たなインスピレーションをもたらすヴィンテージ・クローズも多く収蔵。

新たなインスピレーションをもたらすヴィンテージ・クローズも多く収蔵。

中世の趣を宿す15世紀の館が、グッチ・アーカイブの本拠地。

中世の趣を宿す15世紀の館が、グッチ・アーカイブの本拠地。

「日本の伝統にも通ずる“完璧”なものづくりを礎に」

世界巡回展『GUCCI COSMOS』。京都で開催される今展でキュレーションを務めたマリア・ルイーザ・フリーザさんにお話を伺いました。

「グッチの歴史とアーカイブを8つのテーマに分類し、各カテゴリーをまるで星座のように配置しています。それはいわば、ファッションの歴史そのものをも巡る旅となるかもしれません。100年以上にわたり、あらゆる時代のファッションの原動力となってきたブランドのパワーを目にしていただけることでしょう。

これまで上海やロンドンで開催されてきた展覧会ですが、どのキュレーションにも同じ答えはなく、常に新しい冒険として取り組んでいます。膨大なアーカイブに向き合うたびに、私はいつも新しい発見と出合います。

今展では、グッチが感銘を受けた日本の美にも触れていただけるはず。完成品に至るまで、制作のすべてに細心の注意を払うグッチのものづくりと何千年もの歴史を持つ日本の伝統に、深い親和性を感じています。グッチのクリエイション、その根幹にあるのが、ほかにはない“カリスマ性”です。非常に強い個性が、長い歴史の中で脈々と受け継がれてきたことをご覧いただけるに違いありません。

素材へのこだわり、たゆみなき技術開発、伝統への敬意と再解釈など、『完璧』を追い求める人々の魂が、未来へと続く新たなピースを生み出してきたのです」Photo by Jacopo Benassi

Photo by Jacopo Benassi

マリア・ルイーザ・フリーザさん 
ファッション研究家兼キュレーター。ヴェネツィア建築大学教授。2018年から20年は、フィレンツェにある「グッチガーデン(現グッチ パラッツォ)」のキュレーターとしても活躍した。

in Kyoto

歴史に裏打ちされた日本の美意識との見事な融合がここに
グッチと日本との絆で生まれた新作、京都西陣織の老舗「HOSOO」と特別にコラボレーションしたバッグ。右・「グッチ バンブー 1947」スモール72万6000円 左・「グッチ ダイアナ」スモール61万6000円/ともにグッチ(グッチ クライアントサービス) 背景は、西陣織の白眉、故・人間国宝、北村武資作の帯を中心とする、西陣の老舗機屋の帯/すべてHOSOO

日本の芸術で彩った「グッチ バンブー 1947」

今回、日本の伝統工芸や現代芸術で新たな姿となったヴィンテージの「グッチ バンブー 1947」。 桂 盛仁(人間国宝・彫金家)が、ハンドルとクロージャーに繊細な象嵌を施して。

桂 盛仁(人間国宝・彫金家)が、ハンドルとクロージャーに繊細な象嵌を施して。Photo/Courtesy of Gucci

中里博恒(陶芸家)による作品。陶器製のハンドルとクロージャーにバンブーの節を再現。

中里博恒(陶芸家)による作品。陶器製のハンドルとクロージャーにバンブーの節を再現。Photo/Courtesy of Gucci

抽象画のようなペイントは八重樫ゆい(画家)によるもの。

抽象画のようなペイントは八重樫ゆい(画家)によるもの。Photo/Courtesy of Gucci

.森山大道(写真家)の作品をUVプリントで転写。

森山大道(写真家)の作品をUVプリントで転写。Photo/Courtesy of Gucci

横山奈美(画家)は、自身を代表する「ネオンシリーズ」の絵画をバッグの中央に。

横山奈美(画家)は、自身を代表する「ネオンシリーズ」の絵画をバッグの中央に。Photo/Courtesy of Gucci

レザーに漆を用いた渡慶次 愛(漆師)の画期的な作品。

レザーに漆を用いた渡慶次 愛(漆師)の画期的な作品。Photo/Courtesy of Gucci

グッチ日本上陸60周年記念展 GUCCI COSMOS

Photo/Courtesy of Gucci

Photo/Courtesy of Gucci

●会場
京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階、新館 東山キューブ
京都市左京区岡崎円勝寺町124
電話 075(771)4334

●会期
2024年10月1日(火)~12月1日(日)

●開館時間
10時~18時(最終入場17時まで)

●休館日
月曜(祝日の場合は開館)

●観覧料
一般 2,200円(2,000円) 大学生 1,500円(1,300円)高校生1,000円(800円) 中学生以下は無料
※( )内は前売り、20名以上の団体料金 ※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名含む)および、京都市内に在住・通学の大学生・高校生は無料で入場いただけます(ただし事前予約を推奨)。※割引対象者の方は、学生証や住所のわかる証明書をお持ちのうえご来場ください。

URL:https://www.gucci.com/jp/ja/st/capsule/cosmos-exhibition

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年11月号

家庭画報 2024年11月号

『家庭画報』2024年11月号掲載。撮影/武田正彦 Fumito Shibasaki〈Donna〉 スタイリング/相澤慶子 取材協力/池田愛美 文/野上亜紀

  • facebook
  • line
  • twitter