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「ルイ・ヴィトン」職人技とイノベーションが花開いた19世紀への讃歌をハイジュエリーに

2024.10.03

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〔特集〕2024新作コレクションより ハイジュエリー、新たなる名作の誕生 ハイブランドの核心ともいえる、トップ・オブ・トップのシグネチャーピース。それぞれのメゾンが持てるすべての力を注いだ豪奢なクリエイションが、今年もさまざまな形でお披露目されました。百花斉放のハイジュエリーから見えてくるものは、洗練を極めた美への賞賛とサヴォアフェールへの崇敬です。前回の記事はこちら>>

特集「ハイジュエリーの名作」の記事一覧はこちら>>>

[LOUIS VUITTON]ハイジュエリー最新コレクション「アウェイクンド ハンズ アウェイクンド マインズ」時代の煌めきをジュエリーに込めて

フランスという国が驚異的な変化を遂げ、パリが世界の中心になった時代、そしてルイ・ヴィトンが華々しく登場したのは19世紀。その精神と大胆なデザインビジョンを、今、ジュエリーに込めて讃える、メゾンの過去最高のコレクションが誕生しました。

職人技とイノベーションが花開いた19世紀への讃歌

「コレクションで語られるストーリーは、現在のルイ・ヴィトンのあり方に近いものです」とウォッチ & ファインジュエリーのアーティスティック・ディレクター、フランチェスカ・アムフィテアトロフさんは語ります。

ルイ・ヴィトンの発祥の地フランスの魅力が、一気に花開いた時代、それは、メゾンが生まれた19世紀のことでした。


革命後のフランスでは、職人技とイノベーションが大きく進化し、また数多くの発明と発見によって、科学、工学、建築が発展し、パリは世界の中心となりました。16歳の若さで、ルイ・ヴィトンがパリに到着し、修業ののちにメゾンを起こしたのも19世紀でした。

ルイ・ヴィトンにとって過去最大規模のハイジュエリーコレクション「アウェイクンド ハンズ アウェイクンドマインズ」は、この時代の革新性を表現したもの。

ジャカード織など豪華なテキスタイルからエッフェル塔までのさまざまなテーマが、LV モノグラム・フラワー&スターカットのダイヤモンドなど目が眩む輝きのストーン、贅沢なボリュームと斬新なデザインによって、唯一無二のジュエリーに昇華されているのです。

メゾンのキーコードがちりばめられた複雑なデザイン
19世紀に急速に花開いたテキスタイルや衣装装飾の専門技術を讃えて、精緻な手法で製作され、完成までに4276時間を要したネックレス。V字型のシェイプやモノグラム・カイト モチーフなどメゾンを象徴するデザインが組み込まれ、中央では、コレクションで最も重要な石の一つである、深みのあるザンビア産のエメラルドが女王のごとき存在感で輝きます。

「セデュクション」ネックレス(YG×Pt×オクタゴナルカットエメラルド・センター12.92ct×ダイヤモンド計138.14ct)10億3070万円(参考価格)/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

力強くも繊細なVモチーフに魅せられて
ツイード地のような豊かな調和が美しい、立体的なボリュームのネックレス。プラチナとイエローゴールドのバイカラーにザンビア産エメラルドが映えます。

「フェノメナル」ネックレス(YG×Pt×オクタゴナルカットエメラルド・センター5.08ct×ダイヤモンド計41.02ct)2億8248万円 同リング左・(YG×Pt×オクタゴナルカットエメラルド2.04ct ×ダイヤモンド計5.01ct)9581万円 同リング右・(YG×Pt×オクタゴナルカットエメラルド2.50ct×ダイヤモンド計1.82ct)6248万円(すべて参考価格)/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

温かみのあるイエローサファイアが燦然と輝く
まるで太陽のように温かく眩しく輝く、スリランカ産のゴールデンイエローサファイアを囲むように、盾形にカットされた4石のダイヤモンドが配され、さらにイエローゴールド、V字形のダイヤモンドパヴェなどで大きく円を描いたペンダントネックレス。19世紀に発展した、自由な旅の精神を体現した、ルイ・ヴィトンのトランクの金属製リベットのモチーフがあしらわれています。

「ヴィジョン」ペンダント(YG×Pt×WG×オクタゴナルカットゴールデンイエローサファイア・センター36.22ct×イエローサファイア計1.20ct×ダイヤモンド計19.22ct)1億9283万円(参考価格)/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

放射状に並ぶV字がしなやかに首もとに沿う
蒸気機関車によって旅が飛躍的に進歩したのは19世紀。新たな時代の旅に欠かせないトランクの製造技術で革命を起こしたのがルイ・ヴィトンです。その象徴的なモチーフの一つである金属製リベットと、V字をあしらったのが「ヴィジョン」のネックレス。すべてのパーツがしなやかに連結し、ネックラインにピタリと寄り添います。

「ヴィジョン」ネックレス(YG×Pt×WG×オクタゴナルカットゴールデンイエローサファイア・センター9.62ct×ダイヤモンド計30.71ct)1億6885万円(参考価格)/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

レース細工のように編まれた立体的なアートワーク
エッフェル塔の鉄材の組み方をハイジュエリーで表現。

「ヴィクトワール」ネックレス(YG×Pt×LV モノグラムスターカットファンシーイエローダイヤモンド・センター3.02ct ×ダイヤモンド計21.05ct)3億1163万円 同ブレスレット(YG×Pt×LV モノグラムスターカットダイヤモンド・8石計4.27ct ×ダイヤモンド計11.10ct)1億1297万円 同リング(YG×Pt×LV モノグラムスターカットダイヤモンド・3石計3.74ct ×ダイヤモンド計2.67ct)1億714万円(すべて参考価格)/すべてルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

“鉄の貴婦人” エッフェル塔のアイコニックなシルエット
1889年のパリ万博に際して造られた、フランスを代表するランドマーク、エッフェル塔そのものを纏う、印象的なネックレス。その主役は、取り外してリングとしても身につけられるLVモノグラムフラワーカットのダイヤモンド。レースワークのような大小数々のダイヤモンドの組み合わせが圧巻です。

「ヴィクトワール」ネックレス(YG×Pt×LVモノグラムフラワーカットダイヤモンド・センター15.16ct×LV モノグラムスターカットダイヤモンド・2石計5.59ct×ダイヤモンド計30.82ct)11億2970万円(参考価格)/ルイ・ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)

(次回へ続く。この特集の一覧>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年10月号

家庭画報 2024年10月号

撮影/小野祐次 取材・文/大島 泉

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