〔特集〕最高の宿、感動のホテル 世界からも高評価を受けている、日本の宿とホテル。そこには、日本が誇る“おもてなし”の文化が息づいています。自然の中のリトリート、五感を刺激するアートなホテルや心と体を癒やすウェルネスのホテル、土地の恵みをいただく美食の宿など、家庭画報が取材し厳選した宿とホテルを、最新情報とともにご紹介します。
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あかん鶴雅別荘 鄙の座 ── 北海道・阿寒湖温泉
北海道の海の幸、郷土の味に出合う湖畔の宿
「道産めんめの白味噌鍋仕立て鄙の座風」は「蒼風膳」のほか、和会席「萌木膳」でも楽しめる。
釧路空港から車でおよそ1時間。時折タンチョウやエゾシカが姿を見せる自然豊かなルートを進むと、阿寒湖温泉街が見えてきます。
阿寒摩周国立公園の一角をなす阿寒湖のほとりに開かれた「あかん鶴雅別荘 鄙の座」は、2024年開業20周年を迎えました。
ロビーラウンジには「座・BAR」が連なり、心地よい時間を過ごせる。
ロビーラウンジからの息をのむ美しい眺望、さりげなく取り入れられたアイヌアートなど、この土地に連綿と続く自然と文化が優しく心と体を解き放してくれます。
レイクビューの「天の座スイート」は全4室用意。写真は6階にある「喜水」の客室で、リビングに和室、ベッドルームを備えた広々した間取り。室内、食事処、バーのドリンクは一部を除き、オールインクルーシブ。
「喜水」の客室。
肌に柔らかな泉質を楽しめる客室露天風呂。観光船が眺望にアクセントを加え、晴れた日には雄阿寒岳(おあかんだけ)の雄姿も望める。また館内には大浴場、岩盤浴、足湯もある。
5タイプある客室は、全室が温泉露天風呂を備えたスイート。なかでも特別室「天の座スイート」は110平方メートルもの贅沢な広さを誇り、どこで過ごしても阿寒湖の神秘的な美しさを間近に感じられる絶景の空間です。
「蒼風膳」の献立の一例。手前から、海の幸や阿寒湖の幸を少しずつ多彩に味わえる前菜、脂がのった「キングサーモンの柚庵焼き」、旬菜の炊き合わせを添えた「蝦夷鮑やわらか煮」。
食事にもこの地ならではの楽しみがあります。特別会席「蒼風膳」は毛蟹やうに、牡丹海老、さんまといった北海道の豊かな海の幸を中心に、にじますなど阿寒湖の幸も加わり、土地の恵みをさまざまな仕立てで堪能できます。
特に「道産めんめの白味噌鍋仕立て鄙の座風」は開業以来の名物料理。めんめとは産地の言葉できんきのこと。京都と北海道の白味噌を合わせたつゆに、めんめのまろやかな脂とうまみが溶け込み、心満たす味わいを楽しめます。
あかん鶴雅別荘 鄙の座住所:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉2-8-1
TEL:0154(67)5500(9時~18時)
料金:1室2名利用で1泊2食付き1名5万3050円~ ご紹介した「天の座スイート」は同7万1750円~(ともにサービス料込み)
全25室 IN14時/OUT11時
(次回へ続く。
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※本特集内に記載している料金は原則として1室2名利用時の、1泊朝食付き、または2食付き1名の最低料金です。時期や部屋により宿泊料金は変わります。別途サービス料、入湯税、宿泊税などがかかる場合があります。INはチェックイン時間、OUTはチェックアウト時間を表しています。時期により料理内容が変更になる場合があります。