【秋のご馳走 レジェンド・レシピ】あさり蒸しやローストビーフ、定番料理にスパイスを加えて体を労わるひと皿に

〔特集〕美味しい！ 家庭画報　秋のレシピブック　創刊より『家庭画報』では、四季折々の恵みや土地の食文化への敬意、大切な方と食卓を囲む豊かな時間を想い、料理レシピを発信してきました。秋の恵みを満喫する、もう一度作りたい名品レシピをお届けします。前回の記事はこちら＞＞

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四季折々の日本の食材をスパイスの力でより躍動感ある味わいに。インド・スパイス料理を深く研究するマバニマサコさんに、家庭でも作りやすい秋のおもてなしメニューを教えていただきました。

あさりのスパイス蒸し

〔使用したスパイス〕●クミンシード　●コリアンダーパウダー　●ターメリックパウダー　●チリパウダー　●粗挽き黒こしょう

「秋はあさりがもう一つの旬を迎える季節。スパイスと香味野菜を加えて蒸し、スープを殻ですくいながら召し上がれ。バゲットを添えて、お酒のお供に。ご飯にかけてもおいしいですよ」


材料（2、3人分）

・あさり　中600g
・植物油　大さじ2
・クミンシード　小さじ1/2
・しょうが、にんにく（みじん切り）　各大さじ1
・青唐辛子（切り込みを入れる）　1本
・玉ねぎ（みじん切り）　中1/4個
・【A】コリアンダーパウダー　小さじ1/2、ターメリックパウダー　小さじ1/8、チリパウダー　小さじ1/8〜好みの辛さ、粗挽き黒こしょう　小さじ1/4
・【B】ココナッツミルク　100ml、香菜（みじん切り）　大さじ2、レモン果汁　小さじ1/2〜好みの量

作り方

（1）厚手の鍋に油を入れ弱めの中火で温め、クミンシードを加える。

（2）クミンシードのまわりに泡が立ち色が濃くなったら、しょうが・にんにく・青唐辛子・玉ねぎを加える。

（3）玉ねぎが柔らかくなり、切り口が茶色くなったら、あさり・水大さじ4を加え、ふたをして加熱する。

（4）あさりが開いたら、あさりだけを皿に取り出しておく。

（5）（4）の鍋に【A】を順に入れ混ぜながら加熱し、とろみがついたらあさりを戻し、【B】を加えて混ぜ合わせる。

スパイシーローストビーフ

〔使用したスパイス〕●粗挽きチリフレーク　●粗挽き黒こしょう　●パプリカパウダー　●クミンパウダー　●ガラムマサラ

「様々なスパイスがブレンドされているガラムマサラは、カレーの仕上げに入れるとぐんと風味がよくなるように、料理の味わいのバランスをとってくれる存在。実は醬油とも相性がよく、ローストビーフのソースだけでなく、お刺し身にもよく合います」

材料（作りやすい分量）

・牛肉（ランプ・内ももなどローストビーフ用）　450g
・オリーブ油　大さじ2
・にんにく（すりおろし）　小さじ1
・【A】粗挽きチリフレーク・粗挽き黒こしょう・パプリカパウダー・クミンパウダー　各小さじ1
・塩　小さじ1〜適量

〔ガラムマサラ醬油〕
・濃口醬油　大さじ1
・ガラムマサラ　小さじ1/8
・赤玉ねぎ、香菜（みじん切り）　各大さじ1

作り方

（1）オリーブ油とにんにくをよく混ぜ、常温にもどした牛肉の表面に塗る。

（2）混ぜ合わせた【A】を（1）の牛肉に均等につけ、半日冷蔵庫でねかせる。

（3）常温にもどした肉に、塩を多めにふりかけ、あらかじめ弱めの中火で温めておいたフライパンまたはグリルパンで焼く。途中追い塩（分量外）をするとよい。

（4）焼き上がった肉はすぐに皿にのせ、アルミホイルをかけてそのまま20分ほどおく。

（5）（4）を薄めにスライスし、皿とまな板に残った肉汁は残しておく。

（6）ガラムマサラ醬油の材料と（5）の肉汁を混ぜ合わせる。

（7）肉を器に盛りつけ、（6）を少量のせていただく。

ラムチョップのスパイス焼き

〔使用したスパイス〕●チリパウダー　●クミンパウダー

「骨つき肉はおいしいだけでなく、目にも華やかなご馳走感があり、おもてなしの主役になります。仕込みは前日にしておき、当日は焼くだけ。段取りよく作れることも、おもてなし料理として重宝する理由です」

材料（2人分）

・ラムチョップ　4〜6本（約300g）
・レモン果汁　大さじ1
・チリパウダー　小さじ1/4
・【A】にんにく（すりおろし）　大さじ1、しょうが（すりおろし）　小さじ1と1/2、クミンパウダー・塩　各小さじ1/2、香菜（みじん切り）　大さじ4、植物油　小さじ2、青唐辛子（種を除きみじん切り）　1本

作り方

（1）ラムチョップにレモン果汁をかけもみ込んでから、チリパウダーをまぶし、10分ほどおく。

（2）【A】の材料を合わせて肉にもみ込み、最低でも2時間、できれば冷蔵庫で半日～1日漬け込んでおく。

（3）常温にもどした肉に、好みの量の塩（分量外）をふりかけ、魚焼きグリルで焼く。
＊途中、焦げ目がつき始めた頃に、溶かしバター（材料外）を塗ってから仕上げてもよい。

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