まもなく二十四節気の「立冬」(2024年は11月7日)、暦の上での「冬」がはじまります。
冬は五臓の「腎」と関係が深い季節。腎は寒さに弱く、寒さによって腎が弱ると、足腰の筋力低下や、頻尿などの尿トラブル、記憶力の低下など、老化による不調が生じやすくなります。
寒さからくるお腹の不調には、「スリスリにんじんとりんごのホットジンジャースムージー」を。にんじんもりんごも優しく胃腸を整える食材。しょうがは冷えてお腹の調子が悪いときや、吐き気があるときなどにぴったりで、はちみつの優しい甘さには痛みを緩和する力があります。
●材料と作り方
1)りんごとにんじん各2分の1個をすりおろして小鍋に入れる。あればレモン汁少々を混ぜる(変色止めのため)。
2) 水分量に合わせてお好みで水を足し、火にかけて温まったらカップに移す。はちみつとおろししょうが各少々を加えたら完成。
久保奈穂実(くぼ・なおみ)
国際中医薬膳管理師。漢方アドバイザー。ハードな生活で身体のバランスを崩した際に漢方薬に助けられた自身の経験から興味を持ち、中医学と薬膳を学ぶ。現在、成城漢方たまりで年間約2000人の漢方相談・薬膳講師を行っている。著書に『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』(ともに世界文化社刊)。SNSで発信するやさしい養生知識や、簡単薬膳レシピも大好評。X:@naominkubo /Instagram:@naomin_yakuzen※この記事は、久保奈穂実『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』を再構成しています。