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特別対談 塩沼亮潤+羽生結弦「生きる」意味

2024.10.03

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八風吹けども動ぜず、の心持ちで受け止めたい。生きるヒント、パワーになる魂の言葉

幼い頃、自ら今の道を決めた大阿闍梨と羽生さん

塩沼大阿闍梨(以下、塩沼) 羽生さんをお久しぶりに慈眼寺へお迎えできて嬉しいです。

羽生さん(以下、羽生) 僕も再会を楽しみにしていました。お変わりなくてなによりです。


塩沼 今回、羽生さんと一緒に“生きる意味とは?”“人生とは?”と大事なお話をしていくわけですが、今の“羽生結弦さん”になるという想いはいつ頃からお持ちだったのでしょう。

羽生 僕は4歳でスケートを始めてからすぐに「オリンピックで金メダルを獲ります」と言っていました。獲りたいではなく獲ることが既定路線になっていた。変な子なんですよ(笑)。

塩沼 変な子繫がりで、私の話もしていいですか(笑)。テレビで千日回峰行のドキュメンタリーを見て「この修行をやりたい」と憧れを抱いたのが小学5年のとき。ずっとその想いを抱き続け高校卒業後に吉野山の金峯山寺へ修行に出向いたわけですが、小僧の期間でさえすでに「自分は間違いなく千日回峰行を満行できる」と確信していました。変な子ですよね(笑)。

羽生 でも実際やってみたら、めちゃくちゃしんどくなかったですか?

塩沼 いやあ、しんどいです。

羽生 僕も、幼い自分が思い描いていた道筋と全然違ったんです。もっと余裕で「金メダル獲れました」みたいなイメージを抱いていたのですが、本当にキツかった。なんで人間、苦しいほうに行こうとするのでしょう(苦笑)。

塩沼 “真理”を求め続けるのでしょうね。ストイックに己に向き合うと、余分なものが削ぎ落とされて自分の心もクリアになります。我々にも、1000日間や一日48キロ歩くなどの目安はありますが、それはあくまでも内面磨きのために必要な修行期間。大自然に魅せられて対峙している冒険家や探検家の方々と、行者の違いはまさにそこなんですね。

雄大な自然の中、鷹ノ巣山を背に広がる慈眼寺。

雄大な自然の中、鷹ノ巣山を背に広がる慈眼寺。

畑で育てたハスカップを摘む塩沼大阿闍梨。

畑で育てたハスカップを摘む塩沼大阿闍梨。

撮影/鍋島徳恭 ヘア&メイク/小和田千穂〈MOC〉(羽生さん) 構成・取材・文/小松庸子

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