〔特集〕2024新作コレクションより ハイジュエリー、新たなる名作の誕生 ハイブランドの核心ともいえる、トップ・オブ・トップのシグネチャーピース。それぞれのメゾンが持てるすべての力を注いだ豪奢なクリエイションが、今年もさまざまな形でお披露目されました。百花斉放のハイジュエリーから見えてくるものは、洗練を極めた美への賞賛とサヴォアフェールへの崇敬です。
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[カルティエ]自由を愛する、美しい人へ
輝きは“パンテール”とともに
「カルティエ」を象徴するパンテール。その輝きは身につける人の個性を引き出し、勇気とパワーを与えてくれます。ますます広がるその世界を、見逃せない新作を交えてお届けします。
カルティエのシンボル、パンテールが語るもの
パンテール(フランス語で豹の意味)は、1914年に発表された、豹の模様を取り入れた女性用時計がその始まりです。そこから今に続く人気の礎を築いたのは、創業家以外で初めてカルティエのジュエリー製作の統括職に就き、数々の革新的なピースを生み出した女性、ジャンヌ・トゥーサン。
彼女によって初めて、パンテールは模様ではなく、しなやかな体躯を持ったジュエリーへと変貌。平面的なデザインが主流の当時、生き生きとした立体的な造形はまさにセンセーショナルなものでした。
トゥーサン自身の愛称が “ラ パンテール” であったように、パンテールの物語は常に独立心に溢れた女性の傍らにあります。カリスマ的魅力で影響力を持ったウィンザー公爵夫人や、20世紀前半のファッションアイコンとして知られるデイジー・フェロウズなど。自らの手で新しい時代や価値観を作る “パンテール ウーマン” に愛されてきたのです。
強くしなやかにありたいと願う気持ちを、それ一つで雄弁に語ってくれるパンテール。今シーズンは、豹の顔を象ったイヤリング、幾何学模様の文字盤が美しい時計、ハンドルにその姿をあしらったハンドバッグなどが登場。
人気コレクションならではの豊富なラインナップで、既存モデルや手持ちのアイテムとのコーディネートも楽しめます。真の強さと美しさを知るすべての人へ、パンテールの輝きを。
パンテールの顔を象ったイヤリングが新登場グリーンの瞳が印象的なパンテールのイヤリングは今季の新作。メゾン独自のペラージュセッティングで毛並みを表現したオニキスと、ダイヤモンドのコントラストが、モダンな印象を耳もとに添えます。
「パンテール ドゥ カルティエ」イヤリング(WG×オニキス×ツァボライトガーネット×ダイヤモンド)368万2800円 同ネックレス(WG×オニキス×エメラルド×ダイヤモンド)421万800円/ともにカルティエ(カルティエカスタマー サービスセンター)
パワーをくれるお守りのように、ジュエリーの輝きを重ねて一つ一つが、今日という日を勇気づけてくれる特別な存在に。
左から「パンテール ドゥ カルティエ」ブレスレット(PG×ダイヤモンド×オニキス×エメラルド)745万8000円 (WG×ダイヤモンド×オニキス×エメラルド)1009万8000円(参考価格) 同リング(WG×ダイヤモンド×オニキス)924万円 「マイヨン パンテール」リング(WG×ダイヤモンド)196万6800円/すべてカルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
人気のウォッチコレクションは日本限定モデルも左・今季の新作。文字盤には、メゾンの3代目当主ルイ・カルティエが蒐集した日本の型紙(染色に使われる和紙)をインスピレーション源に、幾何学模様が描かれています。「パンテール ドゥ カルティエ」ウォッチ(YG、ケース縦30.3×横22ミリ、クォーツ)369万6000円(日本限定150本で2024年9月発売)
右・キラキラと輝くベージュの文字盤がエレガント。同ウォッチ(YG×ダイヤモンド、ケース縦30×横22ミリ、クォーツ)448万8000円/ともにカルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
パンテールをハンドルにしたシンプルでモダンなバッグジュエリー職人が手がけたパンテールのメタルパーツを、大胆にハンドルに配したバッグが登場。レザーがうねるようにデザインされた丸みのあるフォルムは、パンテールのしなやかさを表現すると同時に、見た目以上の収納力も備えています。
「パンテール ドゥーブル」ハンドルバッグ スモールモデル(縦19×横24×マチ11センチ)58万3000円 「パンテール ドゥ カルティエ」カードホルダ―(縦7×横10.5センチ)5万6980円 「ラ パンテール」オードトワレ1万9635円/すべてカルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
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