新世代の鍼灸師に訊く 第11回(2)鍼灸院は「未病を予防する」ことから「病気を改善する」ことまで守備範囲が広く、身近な健康アドバイザーとしてもっと活用したい医療施設の一つです。
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スキマ時間でやってみよう!簡単セルフケア
斉藤友造先生(斉藤鍼温灸マッサージ院)
斉藤鍼温灸マッサージ院 副院長 斉藤友造(さいとう・ゆうぞう)先生
1982年、東京都生まれ。東海大学を卒業後、一般企業に就職。25歳のとき、東京医療専門学校(現・東京呉竹医療専門学校)に入学。国家資格を取得後、東京都板橋区と練馬区で3店舗を経営する鍼灸院に就職。8年間勤務し、院長・統括マネージャーを務める。2016年より現職。院長である父を補佐し、本院と分院の2店舗の運営に携わる。
眼精疲労に効果的なツボを刺激し、後頭下筋群を温めて血行を促進する
「蒸しタオルで目を温めるだけでも目と脳の疲れはとれますが、目の周りのツボをひととおり刺激すると、さらに血行がよくなり、症状の改善にも眼精疲労の予防にもおすすめです」と斉藤先生。肌に接する面が広い集毛鍼は自分で行っても効果が得られるとか。「ペットボトル温灸は頭頂にある百会(ひゃくえ)のツボや肩凝りのある場所に行うのもよいでしょう」。
血行を促進する
つまようじ鍼(集毛鍼)
眼精疲労の諸症状の軽減に効果があるとされるツボ(下図参照)に、つまようじ鍼の尖ったほうをそれぞれ4回ずつトントンとリズミカルに押し当てる(1セット)。跡が残らないよう軽く刺激する。1日2セットまで。
●眼精疲労に効果のある主なツボ 筋肉を緩める
ペットボトル温灸
首の後ろにある「後頭下筋群」にペットボトル温灸を押し当てることで筋肉の緊張を緩める。1回に押し当てる時間は3~5秒にとどめ「熱いと感じたらすぐに離す」動作を3~5回リズミカルに繰り返すのがポイント。
●ペットボトル温灸の作り方350mlのペットボトルに水100mlを入れた後、熱湯を200ml入れる。
●つまようじ鍼の作り方つまようじを15本用意し、その先端を揃えて輪ゴムで束ねる。
診療案内
東京都板橋区宮本町6-9
TEL:03(3965)2548 予約制
診療時間/月曜~土曜 9時~20時
休診日/日曜
診療費/初検料1000円
鍼灸治療(30分以内)4000円
頭の鍼を追加+2000円
美容鍼 7500円
整体・マッサージ (30分)4000円~ ほか
https://saito-harionkyu.com/ ※次回へ続く。
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