きもののナゼ?に答えます 第2回 きものの決まり事や小物については、知っているようで意外と漠然としていたり、何がよいのか迷うことも出てきます。皆さんのいまさら聞けない悩みや疑問に、各分野でご活躍の専門家がわかりやすくお答えします。
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Q.二重太鼓にはどんな意味がありますか?
A.慶びが重なるようにとの意味があります。
解説/阿部栄子さん(大妻女子大学被服学科教授)
重々しく貫禄のある二重太鼓は、袋帯の帯結びの一つです。お太鼓結びのお太鼓部分が二重になった帯結びで、留袖、振袖、訪問着などフォーマルのきものに合わせる袋帯に用います。
一重太鼓より格が高いとされており、名古屋帯に比べて地厚な袋帯で結び、慶びが重なるようにとの意味合いから、本来は祝い柄や吉祥の意のある幾何学文様を織り出した袋帯向き。結婚式、卒業式、入学式といった慶事の際に、結びます。
二重太鼓(袋帯)
一重太鼓(名古屋帯)
しかし近年では、名古屋帯に代わって、抽象模様や趣味性の高い袋帯もたくさん登場しています。お洒落な染めのきものや高価な紬などに洒落袋帯として、慶事にかかわりなくとも、二重太鼓に結ぶことが多くなりました。
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