〔特集〕錦秋の京都を訪ねて イロハモミジの燃えるような赤に染まる京都の秋。平安貴族たちが競い合うように和歌や日記に残した紅葉の名所は、今も私たちに眼福を与えてくれます。人気の観光地にあっても、未だ静けさの残る奥京都へ秋の美味と令和の紅葉狩りへと皆様をご案内いたします。
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奥京都で紅葉狩りの昼膳&アフタヌーンティーを
観光客で賑わう市街地から足を延ばし、遠足気分で美味なる紅葉狩りへ。歴史を物語る凜とした雰囲気とその土地ならではの旬味を求めて、旅の目的地となる美味処へご案内します。
〔嵐山〕翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都
山粧う保津川を望み、心身潤うティータイムを
ゆったりと流れる保津川、紅葉に染まる嵐山は、かつて多くの平安貴族たちがこよなく愛した情景そのもの。
嵐山は平安時代より貴族の別荘地として栄えた地。京都屈指の観光地ゆえに常に賑やかですが、「翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都」の敷地内は喧騒から一線を画す静けさです。
ホテル内で最も保津川を間近にするロケーションの「茶寮八翠」では、赤や黄色に色づく山々、屋形船が行き交う保津川を眼前に、優雅な時間が約束されています。
スタンドには「亀屋良長」製の柿の烏羽玉、キャラメルさつまいもの醒ヶ井、さつまいもの餡の匣。別の皿には焼き菓子のカヌレとオランジェットが並び、和洋を行き来するように楽しめる。
アフタヌーンティーは漢方専門店「薬日本堂」とのコラボレーション。メニューには、季節を健やかに過ごすためのテーマが取り入れられていて、この秋のテーマは“潤い”。
れんこんや柿など美肌効果があるとされる旬食材がセイボリーに用いられ、小箱にはさばずしなど京都ならではの品々も。紅葉狩りのお弁当を彷彿させる内容です。
スイーツは「亀屋良長」が銘菓をアレンジしたオリジナル。風光明媚な景観とともに味わえます。
「茶寮 八翠」は歴史的建造物「八賞軒」を改装して造られた。
翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都「茶寮 八翠」住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町12
TEL:075(872)1222(茶寮直通。7時~21時受け付け)
「アフタヌーンティー」6100円は11時~、12時30分~、14時~、15時30分~の4部制。各90分。2日前の17時までに要予約
(次回へ続く。
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