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チャールズ国王も愛用。最高峰のカシミヤとウールを手掛ける「ジョンストンズ オブ エルガン」を訪ねて

2024.11.11

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環境保全と人々の幸福を追求する
未来を見据えた眼差し

創業時より原毛の仕入れをはじめ、染色、紡績、織り・編み、仕上げといった全工程を自社で行い、徹底的に品質を管理してきたジョンストンズ。高級カシミヤは繊維を傷めないよう、糸にする前の原毛の段階で染色していますが、そういった製造現場を公にし、予約をすれば誰でも見学ができるようにしています。

英国王室や世界的なファッションブランドが称賛する所以は、その品質だけではなく、環境保全への取り組みや、社会貢献活動にもあります。

「私たちはZDHC(有害化学物質排出ゼロ)の認証を受けた材料のみを使用し、常によりよい材料や方法を模索し、研究しています」と最高経営責任者のクリス・ガフニーさんは語ります。


「次世代には、私たちが受け継いだときより、さらによい条件や自然環境、地域社会を残したいのです」。

カシミヤの原産国であるモンゴルでは、草原の再生や家畜の健康管理、牧畜業者の生活保護に力を入れるため、2015年に持続可能な発展を目指した「サスティナブル・ファイバー・アライアンス(SFA)」を共同創設。この厳格な基準の認証を得た供給源からほとんどの原毛を購入しています。

モンゴルの草原や山羊の管理など、現地の支援も行う。

副会長のジェニー・アークハートさんはこう話します。

「ここには350の工程、35種の職種があり、1000人以上のスタッフがいますが、その技術が途絶えることのないよう、常に実習生を受け入れています。ここでスキルを学び、国家認定資格を取得できるようにしました」。

家族で代々ジョンストンズで働くスタッフも少なくありません。社会や環境に配慮しながら、利益と公益を両立させることが可能であることをジョンストンズは世界に実証しているのです。

ホーイックのニット工場にて、2025年の新しいカラーを確認するデザイナー。

ニットのデザインを一目一目プログラミングし、「島精機製作所」などの最先端の機械が高速で編む。仕上げは手作業が多い。

多彩な糸が使われるニット工場。

撮影/鍋島徳恭

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