ストレス・不調を消す 心と体の毒出し習慣 肩こりなどの痛みや、イライラ、物忘れ、ネガティブな感情になったりするのは、体内に老廃物(毒)がたまっているせいかもしれません。無意識のうちに心身にたまってしまう毒を "出す"習慣を身につけて、幸福感に満ちた毎日を。 ※この記事は、発売中の『からだにいいこと』2024年12月号より一部抜粋・再編集しています。
教えてくれたのは…遠藤健司先生
整形外科医。東京医科大学整形外科准教授。脊椎外科の専門家として、メディア出演多数。著書に『自律神経が整う肩甲骨はがし』(幻冬舎)他。
「肩こりは、精神的なストレスによってひどくなります」と言うのは、整形外科医の遠藤健司先生。
肩こりの主な原因は、スマホを使い続けるなどして肩甲骨まわりの筋肉かこわばり、血液やリンパの流れが滞ること。疲労物質や老廃物などの毒がたまり、痛みを引き起こします。
一方、ストレスフルな状態では自律神経のバランスが乱れて筋肉の緊張が加速。さらには幸せホルモンとして知られる「セロトニン」の分泌も減少するそう。
●ストレスが蓄積し、痛みが倍増
自律神経のうち交感神経が優位になり、筋肉が緊張。血流が滞り、こりが悪化します。この痛みがさらなるストレスとなり、肩こりが加速。
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●疲労物質がたまり、こりが発生
肩甲骨まわりの筋肉がこわばり、血液とリンパの流れが悪化。疲労物質や老廃物などがたまって筋肉の動きが悪くなり、肩こりが発生。
「背もたれ深呼吸」は、肩甲骨まわりの筋肉をほぐすことで血液とリンパの流れを活発化させ、疲労物質や老廃物を排出します。「ゆっくりした呼吸で自律神経のバランスも調整。後頭部を包むと頭をなでられているような安心感も得られ、ストレスも自然と消えますよ」(遠藤先生)。
●副交感神経を優位にし、ストレスを軽く
ゆっくりした呼吸を繰り返すと、副交感神経が優位になってリラックス。さらに幸せホルモン「セロトニン」が増えることで、ストレスが軽くなります。
●肩甲骨回りの疲労物質を排出
筋肉がほぐれることで、血液とリンパの流れを促進。疲労物質や老廃物、余計な水分などが排出されて筋肉がスムーズに動くようになり、こりが軽減されます。
1)両手を組んで後頭部に当て、椅子の背もたれに寄りかかる。
2)鼻から息を吸い、口をすぼめて細く長く息を吐く。
3)2~3回呼吸を繰り返したら、肩甲骨を寄せながらゆっくり両腕を下ろす。
※次回は、脳の老廃物のデトックスについてお届けします(11月13日公開予定)
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『からだにいいこと』2024年12月号
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この記事は、『からだにいいこと』2024年12月号の内容を抜粋・再構成したものです。監修/遠藤健司 イラスト/わかばやしたえこ