正しい使い方で疲れ知らずの「カラダ」になる 第2回 カラダが疲れやすくなり、体力の衰えを感じていませんか。その原因の多くは、加齢ではなく機能運動性の低下によるものです。カラダの正しい使い方を知ることで機能運動性を高めましょう。
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おなかの筋肉を鍛えることが回復の第一歩
今のカラダの状態が人生で“頂点(ピーク)”。何もしなければ悪循環に突入
「機能運動性の3要素のうち40~50代女性で目立つのが“安定性(筋肉の強さ)の低下”です。運動不足によりおなかの筋肉が弱っていることに起因します」と仲野広倫先生は指摘します。運動不足を自覚しヨガやストレッチに取り組む人もいるものの「これらの運動には、おなかの筋肉を鍛え、安定性を高める効果は期待できません」。
安定性の低下は、日常動作にさまざまな影響を及ぼし、今までやれていたことができなくなるのが最大の問題です。
「バッグを肩にかけて歩くと疲れる」、「ヒールの靴を履けなくなった」こともこの世代によくみられる安定性の低下の悪影響の一つです。「できなくなったことから逃げ、楽な生活スタイルに変えると、柔軟性やバランスなどの機能運動性も低下し、全身がどんどん弱っていく悪循環に陥ります。今のカラダの状態が“頂点”であることを自覚し、これ以上、機能運動性が低下しないようおなかの筋肉を鍛えることから始めましょう」
カラダの機能をさらに落とす原因に! 40~50代あるあるライフスタイル[カバン編]
1.バッグを肩にかけるのがつらくなり、リュックに替える 2.リュックを背負うのがつらくなり、キャリーケースに替える 3.キャリーケースを引っ張るのがつらくなり、重い荷物を持たなくなる!?重いものを持ちたくないと避けていると安定性だけでなく、柔軟性やバランスなども低下し、全身がどんどん弱っていく悪循環に陥る。
40~50代あるあるライフスタイル[靴編]
ヒールの靴を履くのがつらくなり、ヒールのない靴や運動靴に替えるヒールの靴を履いて歩くのがつらくなるのは安定性が低下している典型例。安定性を高め、普段は履かなくてもいつでもヒールの靴を履けるような状態にしておくことが“疲れ知らずのカラダ”につながる。