〔特集〕本格時計(ラグジュアリーウォッチ)とともに考える 社会貢献の新たなかたち 世界中の企業で “作る責任” が問われるなか、ラグジュアリーウォッチメゾンも本格時計と社会・環境問題とのかかわりについて真剣に考えています。文化の継承や途上国の産業支援、海洋保全などのさまざまな取り組みや、それによって生まれた時計をご紹介します。
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世界の海を探検し、生物たちを保護する
Blancpain(ブランパン)
現在さまざまなブランドが手がけるダイバーズウォッチ。その先駆けとなったのが、1953年に「
ブランパン」が発表した「フィフティ ファゾムス」でした。
以来、同社と海とは密接な関係を築いており、その集大成が2014年に提言した「ブランパン オーシャンコミットメント」です。
陸地近くでは深刻な環境問題に直面する一方、深海においてはいまだ謎に包まれた部分も多い海。その保護と研究を支援するために、科学者や探検家などと連携してさまざまな活動を行っています。
海洋科学者・水中写真家のローラン・バレスタさんが率いる深海研究プロジェクト「ゴンベッサ」。過去5回にわたる探検のすべてをブランパンが支援してきました。写真は2013年に行われた、“生きている化石” シーラカンスの調査の様子。
世界の海洋保護区域を400万平方キロ以上拡大するなど、めざましい成果を挙げているブランパンの活動。ダイバーズのパイオニアは、海への貢献でも一頭地を抜いているのです。
2017年に行われた4回目のゴンベッサでは、フランス領ポリネシアのファカラヴァ環礁で700匹のグレーリーフシャークの集団狩猟を調査。
優れた防水性や視認性など、潜水のために考案されたさまざまな機能が光る「フィフティ ファゾムス オートマティック」の新作。(RG、ケース径42.3ミリ、セイルキャンバスストラップ、自動巻き)509万3000円
300メートルの防水を叶えつつ、全体をホワイトで統一してエレガンスも表現。「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」(SS、ケース径38ミリ、セイルキャンバスストラップ、自動巻き)151万8000円(ともにブランパン ブティック 銀座)