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【話題のレストラン】繊細な料理と洗練空間に“森の空気”を感じて「アポテオーズ」(東京・虎ノ門)

2024.11.19

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〔特集〕心華やぐ「集い」の時間 この一年の出来事を振り返り、無事に過ごせたことを共に感謝する── 親密な人たちとの年末のひとときを忘れ得ぬものにするためには、集いの場の選び方も大切です。華やかなツリーやリースが飾られた自宅で、祝祭気分に満ち溢れるラグジュアリーホテルやレストランで、特別な時間を過ごすためのアイディア、情報をお届けします。前回の記事はこちら>>

・特集「心華やぐ「集い」の時間」の記事一覧はこちらから>>

美食と優雅な空間が待つ話題のレストランへ

家族や友人と集まる機会の増える年末。とっておきの美味が楽しめることはもちろん、アラカルトで各々好きなメニューを選べたり、キッチンを囲むゆったりとしたカウンターがあったりと、多彩な美食体験ができる旬のレストランをご紹介します。全店個室も揃っています。

アポテオーズ【東京・虎ノ門】
日本の森の風景に心を寄せ、料理のモチーフを見出す

岩手の「石黒農場」のほろほろ鳥、サヴォイキャベツ、セップ茸をパイで包んだ冬の料理。炭火で焼いた舞茸、ソース・ヴァンジョーヌ、ほろほろ鳥のジュを添えて。

岩手の「石黒農場」のほろほろ鳥、サヴォイキャベツ、セップ茸をパイで包んだ冬の料理。炭火で焼いた舞茸、ソース・ヴァンジョーヌ、ほろほろ鳥のジュを添えて。

2023年11月のオープン以来、食材のピュアな味わいを繊細に表現したイノベーティブ・キュイジーヌが評判です。


一歩足を踏み入れれば、高層からの都心の眺めと、デンマークのデザイナーユニット「スペース・コペンハーゲン」が手がけたナチュラルでエレガントな空間に高揚感を覚えます。

木と石をテーマにしたエレガントな北欧系インテリア。

木と石をテーマにしたエレガントな北欧系インテリア。

こちらの店を率いる北村啓太シェフは、パリの店でミシュラン1つ星を5年連続で獲得し、2023年帰国。その料理は食材の香りに満ち溢れ、どこか自然を感じさせます。

それもそのはず、帰国後に食材の産地を巡り、いちばん心惹かれたのが「森」。料理の師匠に「森に入れ」といわれ、初めて歩いた原始の森に、自分の料理のベースを見つけたのだとか。

明石鯛のカルパッチョと根セロリ。帆立貝のひもからとっただしのソース、シブレットオイル、根セロリのピュレ。

明石鯛のカルパッチョと根セロリ。帆立貝のひもからとっただしのソース、シブレットオイル、根セロリのピュレ。

日本人の原点である米もフレンチに取り入れて。香ばしく炒めたポロねぎと黒米、蒸し焼きにしたかきに米のブイヨンをかけ、リゾット風に仕上げる。

日本人の原点である米もフレンチに取り入れて。香ばしく炒めたポロねぎと黒米、蒸し焼きにしたかきに米のブイヨンをかけ、リゾット風に仕上げる。

「富士山麓の森で出合った野生の山椒や薬草、木々の実。森の食材を通して、知られざる日本の自然の姿を伝えたいと心躍りました」。

森に育つカキドオシを練り込んだピタパンに、鴨つくねをはさんだ「森の香るピタ」。野生の山椒の葉、ビャクシン、コノテガシワの実と。

森に育つカキドオシを練り込んだピタパンに、鴨つくねをはさんだ「森の香るピタ」。野生の山椒の葉、ビャクシン、コノテガシワの実と。

シグネチャーとして作り続ける一品が「森の香るピタ」。森の木々の爽やかな香りが満載です。オープンキッチンのライブ感と、印象的な皿の数々。2024年を締めくくる至福のディナーにふさわしい一軒です。

アポテオーズ
住所:東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー49階 TOKYO NODE
TEL:03(6811)2573
営業時間:18時~19時30分(LO)
定休日:日曜・月曜
※要予約 個室1室 コース2万5000円~

(次回へ続く。この特集の記事一覧はこちらから>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年12月号

家庭画報 2024年12月号

撮影/阿部 浩 取材・文/北村美香

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