〔特集〕心華やぐ「集い」の時間 この一年の出来事を振り返り、無事に過ごせたことを共に感謝する── 親密な人たちとの年末のひとときを忘れ得ぬものにするためには、集いの場の選び方も大切です。華やかなツリーやリースが飾られた自宅で、祝祭気分に満ち溢れるラグジュアリーホテルやレストランで、特別な時間を過ごすためのアイディア、情報をお届けします。
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美食と優雅な空間が待つ話題のレストランへ
家族や友人と集まる機会の増える年末。とっておきの美味が楽しめることはもちろん、アラカルトで各々好きなメニューを選べたり、キッチンを囲むゆったりとしたカウンターがあったりと、多彩な美食体験ができる旬のレストランをご紹介します。全店個室も揃っています。
アントル ヌー【兵庫・神戸】
U字形のカウンターで日本のテロワールを味わう
左は淡路島産足赤海老の塩麴マリネに、ライムの香りの野菜のタルタルを添えたひと皿。右は煙突に見立てたかに身とかに味噌のフラン。
兵庫県淡路島の土を使った漆喰壁に囲まれた空間の中、ゆったりとしたU字形のカウンターに集うことができるレストラン「アントル ヌー」。芦屋から神戸に移転したことを機に空間も料理も更新し、日本のテロワールを伝えながら独自の世界観を表現しています。
東京やフランスの名店で研鑽を積み、世界的な料理コンクール入賞の経歴も持つ髙山英紀シェフ。
華やかで美しい料理が次々と登場し、思わず歓声が上がるのがスペシャリテの「シャルトリューズ」。帆立貝の風味豊かなブールブランソースは、ゲストの目の前でかけられます。
にんじんのモザイクが美しい「シャルトリューズ」(2万7500円のコースより)。中は柚子とにんじんのソースを忍ばせた帆立貝のムース。皿の葉の模様は白味噌と抹茶のソース。
修業したフランスの2つ星店「メゾン・ド・ジル」のスペシャリテを継承。ほんのり温かいミルフィーユは白皿と粉糖で雪を演出。
「大事にしているのは味わいと季節感。旬の食材を深掘りして緻密に構成し、色やデザインも考えながら深化させています」と話すオーナーシェフの髙山英紀さん。
冬は鳥取県産松葉がにをコースの中の3品に使い、盛りつけや現代作家の白の器でクリスマスの趣も演出します。
フランス語で「私たちの間」「私たちの秘密の場所」を意味する店名のとおり、年末の集いが華やぐ、特別な場となりそうです。
アントル ヌー住所:兵庫県神戸市中央区中山手通1-25-6 2階
TEL:078(855)3571
営業時間:12時~12時30分(土曜・日曜・祝日のみ)、18時~19時(ともに入店)
定休日:火曜・水曜、不定休あり
※要予約 個室1室 コース昼夜ともに1万6500円~
(次回へ続く。
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