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長生きするために、理想の「睡眠時間」は何時間?

2024.12.03

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睡眠を科学する 質の高い睡眠こそ長生きの鍵! 第2回 世界中の睡眠研究から、睡眠と深刻な病気との関係が明らかになっています。毎日きちんと眠り、心と体をリセットすることで、年齢に関係なく最高のコンディションを保つことができ、それは健康長寿にもつながります。前回の記事はこちら>>

質の高い睡眠とは?病気のリスクを下げ、長生きできる睡眠

ラベンターなど睡眠を誘う 心安らぐ香りを寝室に。

ラベンターなど睡眠を誘う 心安らぐ香りを寝室に。

就寝後4時間以内の深睡眠(しんすいみん)が質を左右する

「病気のリスクを下げ、長生きできる睡眠が質の高い睡眠であると定義したとき、睡眠研究から明らかになっている理想の睡眠時間は6.5~7.5時間です。

この睡眠時間を確保している人は男女ともに死亡率が最も低いという結果になりました」と日本睡眠学会指導医 医療法人RESM理事長の白濱龍太郎先生。

睡眠は、浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)を一晩に何度も繰り返します。ノンレム睡眠は眠りの深さにより3段階に分かれ、最も深い睡眠のことを深睡眠といいます。「深睡眠には成長ホルモンを分泌し、細胞組織を修復したり免疫機能を高めたりする大事な働きがあります。深睡眠を最もとりやすいのはノンレム睡眠の最初と2番目です。つまり、眠り始めてから4時間以内に深睡眠がとれるかどうかが睡眠の質を大きく左右するのです」。

レム睡眠とノンレム睡眠の繰り返しが理想

©『 「寝つきが悪い」「すぐに目が覚めてしまう」人のお助けBOOK』(主婦の友社)を参考に作成

©『 「寝つきが悪い」「すぐに目が覚めてしまう」人のお助けBOOK』(主婦の友社)を参考に作成

また、生体リズムに則った最適な睡眠時間帯もあります。「ゴールデンタイム(午後10時~午前2時)」と呼ばれるもので、睡眠を促すメラトニンの働きが高まり、深睡眠にスムーズに入ることができます。「睡眠時間にゴールデンタイムを3時間ほど含めると、さらに健康アップが期待できます」。


(次回へ続く。)

特集「睡眠を科学する 質の高い睡眠こそ長生きの鍵!」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年12月号

家庭画報 2024年12月号

撮影/本誌・西山 航 スタイリング/阿部美恵 構成・文/渡辺千鶴 小島あゆみ

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