睡眠を科学する 質の高い睡眠こそ長生きの鍵! 第4回 世界中の睡眠研究から、睡眠と深刻な病気との関係が明らかになっています。毎日きちんと眠り、心と体をリセットすることで、年齢に関係なく最高のコンディションを保つことができ、それは健康長寿にもつながります。
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ウェアラブル機器を活用して睡眠の質を測る
睡眠を計測できるウェアラブル機器の使い方や計測項目は製品とアプリによってまちまち。ホームページなどでよく確認してから選ぶことが大切。ⓒ2023 Leap Health
毎日の睡眠の状態を客観的にみるのに役立つ
最近、睡眠の状態を計測できるウェアラブル機器が増えています(表)。
睡眠を計測する機器5タイプ
睡眠時間はもちろん、レム睡眠とノンレム睡眠のサイクル、深い睡眠の時間やタイミング、睡眠中の心拍数や呼吸数なども計測します。なかでも睡眠中の心拍変動(心拍間隔の周期的な変動、HRV)が大きいと自律神経のバランスがくずれている、室温や寝具などの環境も含めて生理的ストレスが強い可能性があるそうです。
「睡眠には日中の活動状況が反映されます。計測データから、例えば、深酒した日に眠りが浅かったと振り返ることで、深酒をやめてよく眠ろうなどと行動を変えるきっかけにしていただきたいです」(日本睡眠学会指導医 医療法人RESM理事長の白濱龍太郎先生)
一方で、睡眠やスマートフォンが気になりすぎる人は「さらに気になって眠れなくなる」ため、ウェアラブル機器の利用は控えたほうがよいとのことです。
(次回へ続く。)
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