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質の高い睡眠を!40代から始めたい「副交感神経を高める」方法

2024.12.09

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睡眠を科学する 質の高い睡眠こそ長生きの鍵! 第6回 世界中の睡眠研究から、睡眠と深刻な病気との関係が明らかになっています。毎日きちんと眠り、心と体をリセットすることで、年齢に関係なく最高のコンディションを保つことができ、それは健康長寿にもつながります。前回の記事はこちら>>

副交感神経を高める

夜の交感神経優位は睡眠の質が悪くなる

自律神経には交感神経と副交感神経があります。日中の活動を支える交感神経からバトンを受け継ぐように夕方から副交感神経が働き始め、その働きは睡眠中に最も高くなります。「ストレスなどが原因で夜間も交感神経が優位のままだと副交感神経がうまく働けず、深夜になっても眠れない、睡眠中の眠りが浅いといった状態を引き起こします」(日本睡眠学会指導医 医療法人RESM理事長の白濱龍太郎先生)。

しかも副交感神経は加齢によって働きが弱まり、女性は40代頃からその兆候がみられます。質の高い睡眠には副交感神経の働きを高めることも大切なのです。

温かい蒸しタオルで目を温めて眼精疲労を解消する

温かい蒸しタオルで目を温めて眼精疲労を解消する スマホの見すぎなどで目が疲れると顔や首の筋肉が緊張し、脳への血流が減って脳がストレスを感じ、交感神経が優位になります。蒸しタオルで目を温めることで血行が改善され、筋肉の緊張もほぐれて副交感神経の働きが高まります。

眠りに入る直前には暖色系の明かりに切り替える(150ルクスの部屋)

副交感神経を高める 暖色系の明かりは、気持ちをリラックスさせて副交感神経の働きを高めてくれます。薄暗くすると副交感神経がさらに優位になり、体がお休みモードに入れるため、照明の明るさは150程度が望ましいです。

睡眠ミニコラム
白濱先生も実践!不眠の原因

心の迷走「マインドワンダリング状態」には書く瞑想「ジャーナリング」が効果的

寝る直前に考え事をしてしまうマインドワンダリング状態に陥り、眠れなくなってしまう人が少なくありません。こんなときは起き上がり、考えたことを淡々と書き出すジャーナリングを行うと心が落ち着いて入眠できます。


(次回へ続く。)

特集「睡眠を科学する 質の高い睡眠こそ長生きの鍵!」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2024年12月号

家庭画報 2024年12月号

撮影/本誌・西山 航 スタイリング/阿部美恵 イラスト/佐々木 公〈sunny side〉 構成・文/渡辺千鶴 小島あゆみ

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