米倉涼子さんの「気になる医学」。人生の大先輩・天野惠子先生に聞く“女性の体と心”

今、力を入れているのはさまざまな治療の研究につながるタネを蒔くことです──天野先生

リハビリに励んで、自由に動ける体を早く取り戻したい。今は我慢の時期です──米倉さん

ケープ49万9400円（参考価格）　シャツ15万9500円　パンツ22万円／すべてファビアナ フィリッピ（アオイ）　イヤリング6万7100円／ラリック（ラリック ジャパン）　リング41万300円／レポシ（レポシ日本橋三越本店）　靴／スタイリスト私物

天野先生曰く「病気は大変な経験でしたが、回復されたらつらかった年月を取り返すような活動ができるといいですね」。「温活、運動、野菜スープで健康体を取り戻します！」と米倉さん。

---

医師の道は天職以上。一人でも多くの人を救いたい

Y　天野先生にとって、医師はやはり天職ですか？


A　（少し考えて）天職というか……それ以上かな。毎日、私に喜びを与えてくれるものだから。とにかく弱い人を助けたい、治したいという気持ちが強いんです。立身出世にはまったく興味がないの。6歳の頃、父の転勤で秋田へ引っ越したのですが、小学校や中学校の先生の中に私の数学の才能を見抜いて無料で勉強を教えてくれた恩師がいらしたんですね。女性外来の医師となった後輩たちのために道を整えたいと思う気持ちの根本には、自分の宝物のその体験があると感じています。自分がいただいたのと同じことをやっているだけ、恩つなぎなんです。

Y　先生、レジェンドですね！　天野先生のように実体験があり、多くの患者さんを通じてさまざまなご経験も重ねてこられたお医者様にみていただけたら、本当に心強いと思います。これからやりたいことは何かありますか？

A　2024年10月に、国による女性の健康総合センターの開所式があったんです。救いを求めるより多くの人々に、手を差し伸べることができる。まだ初めの一歩ですが、しっかり運営されるようにサポートしていこうと思います。あとは、この先進めてほしい医療のタネを蒔いているところですね。

Y　さまざまな道を切り開いていらした天野先生のお話を伺って、いろいろ考えさせられました。自分がやりたいことに邁進するためにも、事務所スタッフたちが心地よく働けるためにも、環境づくりは大事ですね。とはいえ、体調がまだ完璧ではない私にとって、今は我慢の時期。来たるべきときに備え、まずはリハビリに励んで自由に動ける体を取り戻したいです。

A　私も9年間近く耐えてきた時期があるので、そのつらさはわかります。日本を牽引していく女優さんですから、今は無理をしないでくださいね。

Y　今日はお会いできて、本当によかったです！

---

病院の外観。

静風荘病院では、女性外来（性差医療）があり、治療として和温療法も行われている。和温療法は最高60度と低温度の乾式サウナで15分間ほど温まった後、リクライニングベッドで30分ほど横になり、安静保温で効果を持続させる仕組み。女性外来の開設は2009年。天野先生の女性外来の診察を希望する場合はHPを確認後、FAXか郵送にて診療申込用健康相談記録PDF、女性外来受診連絡票PDFを送る。内容確認後、担当者から予約完了・確認の連絡が入る。https://seifuso.or.jp

和温療法室の乾式サウナとリクライニングベッド。

静風荘病院

埼玉県新座市堀ノ内1-9-28
TEL：048（477）7300（代表）
FAX：048（477）7010
診療時間／9時〜16時30分（土曜9時〜12時）
休診日／日曜・祝日

・米倉涼子の気になる医学に関する記事