〔特集〕心華やぐ「集い」の時間 この一年の出来事を振り返り、無事に過ごせたことを共に感謝する── 親密な人たちとの年末のひとときを忘れ得ぬものにするためには、集いの場の選び方も大切です。華やかなツリーやリースが飾られた自宅で、祝祭気分に満ち溢れるラグジュアリーホテルやレストランで、特別な時間を過ごすためのアイディア、情報をお届けします。
前回の記事はこちら>>・特集「心華やぐ「集い」の時間」の記事一覧はこちらから>>
人気フローリストにオーダー! 特別な日を彩る、フラワーアレンジ
自宅での小さなお集まりも素敵なお花があるだけで華やいだパーティに。プロにオーダーしたテーブルアレンジとリースで、心の込もったおもてなしを。
【宙花 ~sora hana~】
繊細で気品のある花飾りは緻密な手仕事から生まれる
3種のバラとスプレーカーネーション、カスミソウ、リコリスなどをアレンジ。径約27×高さ約20センチ、2万7500円。
「宙花」の戸部秀介さんは、アレンジでは整ったラウンド形、リースでは歪みのない円形に仕上げることにこだわります。
そのため、アレンジでは花数を多く使ってなめらかな弧を描き、リースではコニファーなどを小房に分けて少しずつ固定をしていきます。
その緻密な作業の繰り返しから生まれる隙のない美しさが、作品に気品をもたらすのでしょう。
コニファーとヒムロスギをベースにバラの実などをちらしたリースは、ふんわりと美しい円形。クリスマスの神聖な雰囲気によく似合う。そのままドライにできるのも嬉しい。径約30センチ、1万3200円。
ニュアンスの異なる白花を集めたアレンジは、窓外に舞う粉雪をイメージ。リースはユーカリの実をベルに見立てた金色のオーナメントが引き立つよう、花材の種類を抑え、シンプルなデザインにしています。
宙花住所:東京都世田谷区中町5-17-5 1階
TEL:03(6455)9587
営業時間:11時~20時
定休日:不定休
※予約は5日前まで 全国発送可(送料別途)
【Jimmy DESIGN FLORAL(ジミー デザイン フローラル)】
白×グリーンの清楚な美しさ。優雅ですがすがしい気持ちに
白い花の中でも圧倒的に人気があるバラ3種に、オキシペタラムやアストランティアなどを加えたアレンジ。複数を並べるとテーブルがリズミカルに。径約20×高さ約16センチ、各7700円(3個で2万3100円)。
扱う花色は白とグリーンのみ。思いきったコンセプトにしたのは、「それが私たちのスタイルをいちばん表現しやすかったから」とオーナー夫人の自見早苗さん。
日本中、世界中から集め、時には生産者の方を訪ねて入手した白とグリーンの花々の種類の多さと、それぞれのクオリティの高さに驚きます。
スプレーバラとオキシペタラム、アストランティア......。冬の時期に揃う白花を集めたウェルカムリース。径約20センチ、1万5000円。
北九州から2024年4月に神戸に移転して以来、白×グリーンの魅力に惹かれてお店に通うファンが増えています。
3種の白バラがメインのテーブルアレンジは、長テーブルを意識し、同じものを3個飾るご提案。どの席に座っても、華やかに広がるアレンジが目に入り、優雅な気分に。
Jimmy DESIGN FLORAL住所:兵庫県神戸市中央区熊内町7-4-6
TEL:078(862)1700
営業時間:11時~19時(日曜・祝日~17時)
定休日:月曜
※予約は5日前まで 発送可(一部の時期、エリアを除く。送料別途)
【waragai(わらがい)】
「これは何?」花名を探る会話で盛り上がるのがまた楽しい
ファレノプシス、ダリア、カラーなどよく知る花に、個性的なワイルドプランツが違和感なくなじむ。シックな赤花がゴージャス感をもたらす。幅約32×奥行き約20×高さ約25センチ、1万5000円。
「この時期にはワイルドフラワーや秋の実など、個性的な形状の花材が豊富に揃うんです」と話すのはオーナーの藁谷(わらがい) 航さん。
旬の花材を最大限に生かしたアレンジを心がける藁谷さんは、おもてなしの席にもそんなユニークな花材をたっぷり使います。
見慣れない植物がこれでもかと隠されたリース。髭を巻いたようなものはクレマチスの種を包む綿毛。エアプランツのチランジアをリースに使うのも新鮮。径約38センチ、2万円。
テーブルアレンジにはオーストラリアなどに自生するセルリアや、南アフリカ原産のリュウカデンドロンなどが加わり、リースにはギンネムのさや、スパイダーガム、ヒオウギの黒い実などが使われています。
驚きと発見がたくさん詰まった花飾りは、まるで宝探しをしているような、ワクワクした気持ちになります。
waragai住所:東京都目黒区駒場1-19-11
TEL:03(6336)2272
営業時間:12時~20時
定休日:木曜
※予約は4日前まで 全国発送可(一部のエリアを除く。送料別途)
【jardin nostalgique(ジャルダン ノスタルジック)】
花が自然に咲く景色を連想。どこか懐かしい気持ちになる
シックな赤やピンクの花に、スプレーバラやセンニチコウなど雪をイメージした白花を加えている。キャンドルを灯すとぐっと荘厳な雰囲気に。幅約35×奥行き約18×高さ約21センチ、2万2000円。
シックな赤やくすんだピンクの花に白い花が舞うテーブルアレンジは、「窓の外にはどこか見覚えのあるこんな世界が広がっているのでは」と想像をかき立てられます。
それこそがオーナーの青江健一さんの狙い。「今ではもう見かけることがない植物の原風景を表現できるように心がけています」。
ノイバラの実やスターアニスなどをバランスよく配置したリース。アンティークな雰囲気を醸す紺色のリボンの使い方にも注目。径約35センチ、1万9800円。
コニファーをベースに赤や金色をあしらったトラディショナルな雰囲気のリースには、リボンの紺色を加え、宗教画によく見られる色合わせを意識して制作したそう。
眺めていると気持ちが落ち着いてくるのは、誰の心の中にもある懐かしい花畑を表現しているからなのでしょう。
jardin nostalgique住所:東京都新宿区天神町66-2高田ビル 1階
TEL:03(6280)7665
営業時間:12時~17時(土曜・日曜11時30分~19時)
定休日:火曜
※予約は5日前まで 全国発送可(送料別途)
(次回へ続く。
この特集の記事一覧はこちらから>>)