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荏原 畠山美術館
開館当初から変わらない門構え。
「二引両(にびきりょう)」の紋が入った扉の先に広がる、緑豊かな庭。鳥の声に耳を傾けながら、樹齢300年の松の木や、港区文化財である茶室を過ぎると現れるのが「荏原(えばら)畠山美術館」です。
5つの茶室が点在する庭内。
荏原製作所の創業者であり、昭和を代表する数寄者でもあった畠山一清(号・即翁(そくおう))氏。その審美眼によって選りすぐられたコレクションを所蔵する同館が、4年半の大規模改築を終え、新たな装いで開館しました。
バリアフリー設備を整え、透明度の高い展示ケースに刷新するなど快適な鑑賞への配慮が行き届いています。
新館では展示ケースの向かいに黒漆喰壁を設置することで反射を減らし、鑑賞時の没入感を高めている。
さらに、本館と渡り廊下でつながる新館が増築され、展示面積は約3倍に。
本館ではこれまでと同様に季節に合わせた収蔵品を展示し、新館では新たな領域に挑戦する企画展示も行います。
重要文化財 割高台茶碗。古田織部所持を伝える。
重要文化財 伊賀花入 銘 からたち。加賀の名宝として重んじられてきた。
段替に唐花根笹模様厚板唐織。すべて荏原 畠山美術館所蔵。
2025年1月18日からは「琳派蒐集と好みの道具(仮)」が開催予定。
オリジナルの風呂敷とランチョンマット。ショップが新設され、グッズも充実した。
荏原 畠山美術館
東京都港区白金台2-20-12
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
(開)10時~16時(最終入館)
月曜休館
一般1500円