今、世界で一番輝きを放つ街「注目のロサンゼルスへ」第5回 大谷翔平選手、山本由伸選手の活躍もあり、日本でも大きな話題となったメジャーリーグベースボール(MLB)の名門球団「ロサンゼルス・ドジャース」のワールドシリーズ制覇、真田広之さんが主役とプロデューサーを務めたハリウッド製作ドラマ『SHOGUN 将軍』のエミー賞史上最多18部門の受賞など、明るいニュースが続くアメリカ・ロサンゼルス。今、最も注目を集める街で活気に満ちたスポットをご紹介します。
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個性際立つミュージアムへ
エンターテインメント、スポーツなどの盛り上がりに加え時代をリードするアートが集まる街、ロサンゼルス。ここから先の記事では無料で鑑賞できる評判のミュージアム2つと、ハリウッドのある街ならではの映画の博物館をご紹介します。
ダウンタウンの「ザ・ブロード」は現代アートの美術館。エスカレーターを上がって常設展示室に着くと、まず目に入るのが、ジェフ・クーンズ作「チューリップ」(1995-2004年)。カラフルな風船を思わせる巨大アートは全方位から鑑賞でき、撮影も可能。
大人も子どもも笑顔になる現代アートの館
ザ・ブロード
アメリカの著名な企業家で、慈善家としても知られるイーライ・ブロードさんと妻のエディスさんの多大な尽力により、2015年にダウンタウンに開館した「ザ・ブロード」。
世界でも有数の質と量を誇る夫妻の現代アートコレクションが無料で鑑賞できる画期的な施設です。
ジェフ・クーンズ作「バルーンドッグ(ブルー)」(1994-2000年)は金属製なのにバルーンアートに見える精巧さ。
ロバート・テリアン作「アンダー・ザ・テーブル」(1994年)の前では大人も皆童心に返る。
ハニカム構造の白く明るい館内には、1950年代から今日までのアート2000点以上が所蔵されており、ジャン=ミシェル・バスキア、アンディ・ウォーホルなど世界的に名高いアーティストの作品が多数展示されています。
エリザベス・テイラーやスープ缶をモチーフにした作品など、アンディ・ウォーホルの代表作も展示。
草間彌生作「インフィニティ・ミラー・ルーム」(2013年)。思わず歓声を上げる幻想的な美しさ。
Yayoi Kusama, Infinity Mirrored Room –The Souls of Millions of Light Years Away, 2013. Wood, metal, glass mirrors,plastic, acrylic panel, rubber, LED lighting system, acrylic balls, and water. 113 ¼ x 163 ½ x 163 ½ in. Courtesy of David Zwirner, N.Y. © Yayoi Kusama
草間彌生の作品も「ロンギング・フォー・エタニティ」(2017年)と「インフィニティ・ミラー・ルーム」(13年)の2点が展示されており、ともにLEDライトと鏡を用いた没入型の作品。後者の鑑賞は予約制なので、お忘れなく。大人も子どもも遊ぶような感覚で鑑賞できるミュージアムです。
ザ・ブロード
THE BROAD221 South Grand Avenue, Los Angeles,CA 90012
TEL:213-232-6200
(開)11時~17時(火曜・水曜・金曜)、11時~20時(木曜)、10時~18時(土曜・日曜)
(休)月曜、11月第4木曜、12月25日
無料
https://www.thebroad.org/(次回へ続く)
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