2025年、輝くひとのきもの正月 新年号の名物企画「きもの正月」特集をバージョンアップでお届けします。十二支の中でも繁栄を象徴し、才能と運勢に恵まれるといわれる「巳」年生まれの皆さんに加え、2025年にさらなる活躍が期待される素敵なお二人が、個性あふれる華やかな着物姿で登場です。お仕事にかける思いや、今年の抱負、新たな挑戦を伺いました。
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塩野瑛久さん
扇子を右手に舞う、気品ある立ち姿。カメラの前で涼しげな笑顔を浮かべているのは、NHK大河ドラマ『光る君へ』で一条天皇を演じた俳優・塩野瑛久さん。
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塩野瑛久さんの着物姿をフォトギャラリーで見る>> 「監督さんたちの感性をキャッチし、自分流に解釈して演じるのが俳優の醍醐味」
表情や視線で演じ分けた繊細な感情表現と、端正で高貴な顔立ちが視聴者の心をわしづかみ。崩御されて退場した際にはX上に嘆き悲しむ声が溢れ、「一条天皇ロス」が話題となりました。
今回、眉目秀麗な塩野さんにぴったりのきもの姿で家庭画報本誌初登場!「品がありながら色味に若々しさも感じられ、まさに今着たいきものでした」。
菱文様を織り出した御召のきものに、人間国宝・甲田綏郎作の仙台平の袴、若々しい紺の御召の羽織で準フォーマルな装いに。高貴な雰囲気の塩野さんにお似合いです。きもの・羽織・帯・袴・小物一式/銀座もとじ 男のきもの 履物/銀座ぜん屋本店
映画や舞台、ドラマとキャリアを積み重ねて13年目。受けの芝居にも定評がある塩野さんが今、俳優として大切に考えているのは「キャッチ力」だといいます。
「監督の皆さんの異なる感性をキャッチして、自分流に解釈した演技を見せるのが俳優の醍醐味。僕は基本的に、お芝居は自分を押し殺すものだと思っているんです。その上で滲み出てくる何かを表現していきたい」。
「家電にカメラにスキンケア。気になることはとことんリサーチするこだわり派です。役作りにも生かされるはず」
そんな塩野さんが最近興味を持っているのは歌。「うまいかどうかは別として(笑)、自己表現の一つとして面白そうですよね」。変幻自在な塩野さん、いつの日か新たな一面を披露してくれるかもしれません。
新たな面といえば、敏感肌を改善するために探求したスキンケア知識やカメラ好き、さらには「いい家電はいい時間を生み出す」との “塩野標語” を信条とするほど家電マニアであるこだわりぶりもユニークです。
インスタグラムを覗いてみると、素顔の魅力にも触れられるはず。無限の可能性を秘めた塩野さんの今後の俳優人生に期待です。
塩野瑛久(しおの・あきひさ)1995年東京都生まれ。2012年3月デビュー。NHK大河ドラマ『光る君へ』では一条天皇役を好演し、一躍話題に。連続ドラマW『ゴールデンカムイ』(WOWOW)、テレビ朝日『無能の鷹』など、出演作が相次いでいる。
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