(3)ギフトをいただいたらすぐに開けても大丈夫?
贈り物をもらったら、贈り主の前で中身を見るべきか、そのまま持ち帰って後日お礼を伝えるべきか迷うことはないでしょうか。
ちなみにフランスでは「趣味の良し悪しは人それぞれあるものの、包装より贈り主から贈られる側へのメッセージカードがついていないことが、失礼」と捉えられます。
なお、贈られた側は受け取ったときのマナーとして、贈ってくれた人の目の前で待ちきれないかのように早速、包装を“破って”開封して、中身をきちんと確かめて、お礼を言いながらキスするのが一般的。じっくりと丁寧に包装紙が破れないように解くのは、逆に「嬉しくないの?」と受け止められるそう。この国では包装はつまり、儀礼的であっても破かれるのが前提なので、近頃は派手なものよりエコ素材や簡単にすることが推奨されているそう。
ただし、目上の方に対しては、やはり丁寧に開封したほうが所作も美しく見えます。
(4)国によっても違う「アンラッキーモチーフ」とは?
ヨーロッパでは、迷信や縁起かつぎに敏感なので、特にイタリアやフランスでは避けたほうがいい贈り物が多数あります。
ハンカチ(=涙をふくもの)、ブラシ(=髪を引っ張られるほど苦しい目にあう)、靴(=人々の間の距離を広げる)、鏡(=容姿に気をつけなさいという意味に)、財布や貯金箱(=空のまま渡すとお金がたまらないことを暗示)などがその代表例。
ただし、財布などは新品の中に1€コインなど、少しお金を入れてお渡しするとむしろ縁起がいいといわれます。
ちなみに日本でもハンカチは漢字で「手巾(てぎれ)」を表し、世代により、よくないと解釈されることもありますのでご注意を。
この記事の掲載号
『KATEIGAHO JOURNAL(家庭画報 ジャーナル)』
2024年12月7日発行号(非売品/Free)
『KATEIGAHO JOURNAL(家庭画報 ジャーナル)』は、雑誌『家庭画報』より発行する定期タブロイドメディアです。ワンテーマに特化した内容で、皆さまをラグジュアリーな世界へご案内します。
一部地域の新聞折り込みのほか、家庭画報本誌を年間購読いただいている方にも、本誌に同梱してお届けします。 次号は3月発行予定。この機会にぜひ年間購読をご検討ください。◆家庭画報年間購読のご案内はこちら→