4.元伊勢・籠(この)神社【京都・宮津市】
神代から、奥宮の眞名井原に豊受大神を祀ってきた由緒ある神社。そのご縁で、天照大神が倭国から遷る際に、天照大神と豊受大神を4年間一緒に祀っていた。「天照大神が鎮まる場所を探した倭姫命が旅を始めたとされる場所。もとから聖地だったことを感じさせる居心地のよいところです」(植島)。
〔行き方〕
(1)JR天橋立駅から徒歩約60分。(2)観光船で約12分の一の宮桟橋駅到着後、徒歩約3分。
5.常照皇寺(じょうしょうこうじ)【京都・右京区】
臨済宗天龍寺派の禅寺。寺の周辺地域は常照皇寺京都府歴史的自然環境保全地域に指定されている。「聖地らしく足を運びにくい場所にありますが、桜の時期は特におすすめ。庭には、天然記念物の『九重桜』、御所から枝分けされた『左近の桜』などの名木があります」(植島)。
〔行き方〕
各線京都駅からバスで約1時間30分の周山下車後、バスを乗り換え約15分で山国御陵前到着。徒歩約7分。
6.神内(こうのうち)神社【三重・南牟婁郡】
古来、およそ6尺(約1.8メートル)四方の自然成岩窟が社殿となっている厳かな雰囲気の神社。別名「子安の宮」と呼ばれ、安産の神として信仰されていることでも有名。 写真/Yama〈ピクスタ〉
熊野古道の伊勢路に入り、海沿いに少し行ったところにある。「ご神体は巨大な自然成岩窟で、森とそれを支える岩とが素晴らしい神域を形作っている特筆すべき場所。すべての生き物を司る産土の神がそこを支配しています。知る人ぞ知る本当の聖地で、ここのよさがわかれば通です」(植島)。
〔行き方〕
JR新宮駅からバスで約30分の子安橋前下車後、徒歩約2分。
7.大神(おおみわ)神社【奈良・桜井市】
日本最古の神社。ご祭神の大物主大神が山に鎮まるため、本殿は設けずに拝殿奥の三ツ鳥居を通して三輪山を拝する原初の神祀りが残る。三輪山は『古事記』や『日本書紀』にも記される。「三輪山自体がご神体で、摂社の狭井神社で届出をすれば登拝も可能ですが、撮影禁止の神聖な地」(植島)。
〔行き方〕
(1)JR三輪駅から徒歩約5分。(2)JR桜井駅からバスで約20分(土曜・日曜・祝日のみ運行)。