川野泰周和尚が説く運の巡らせ方 らくらく瞑想で「開運メンタル」のすすめ 第2回 禅の教えでは、運のいい人、運の悪い人という考え方よりも、よい行いがよい巡りとなるという教えを重んじます。しかし、よい行いをするには心のありようが問題です。心が疲れていては、運の巡りもかんばしくないでしょう。らくらく瞑想を活用して心をリセットし、“運が巡る人生”を切り開いていきましょう。
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らくらく瞑想が心の疲れを緩めていきます
ネガティブな感情は“心の疲れ”として脳に蓄積されていきます。怒り、焦り、悲哀、寂しさなどの感情をたとえ見ないようにしても、脳のエネルギーは浪費を続け、脳疲労を起こします。すると気づかぬところで、愚痴や嫌みを言う、怒りっぽくなるなど自制を欠いた行動が増え、自己否定をして、原因不明の不調が身体症状に表れることもあります。このような状態では、チャンスを摑むことはできずに幸運を逃してしまうかもしれません。
心の疲れを解消するには、ネガティブな感情を押さえつけないことです。一度、この感情を認めて、切り替えることが大切です。引きずられないようにするには、心のありようを鍛錬するが必要があります。
その鍛錬をする術が、「瞑想」です。瞑想は、この瞬間に体験することに目を向け、価値判断はせずにただ観察することで、心を穏やかに調える行です。繰り返すことで、ネガティブな感情が調えられるようになり、脳疲労がリセットされていきます。瞑想は、心のありようを前向きに調えていき、運を摑む行動へ導く開運の術でもあるのです。