新世代の鍼灸師に訊く 第14回(2)鍼灸院は「未病を予防する」ことから「病気を改善する」ことまで守備範囲が広く、身近な健康アドバイザーとしてもっと活用したい医療施設の一つです。
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更年期から起こりやすいトラブルの予防法・解決法「花粉症」
横澤あゆみ先生(アミカ鍼灸院)
アミカ鍼灸院 院長 横澤あゆみ(よこざわ・あゆみ)先生 1974年、東京都生まれ。大学卒業後、システムエンジニアとして企業に勤務。28歳のとき鍼灸師を目指す。鍼灸専門学校で5年間学び、資格取得後は不妊治療専門の鍼灸院で経験を積む。その後、豪華客船の専属鍼灸師として7年間、世界中を回りながら人種や文化が異なる患者さんに施術する。2020年、渋谷区で開業し、23年6月に現在地に移転。
自律神経や胃腸を整えるケアで花粉症のつらい症状を和らげる
「花粉症の症状がつらいと訴える人は背中だけでなく、首や肩も緊張していることが目立ちます。日常的に肩まわりをよく動かして緊張を緩めることで、症状悪化を予防することも期待できます」と横澤先生。
耳のマッサージも花粉症の症状緩和や自律神経の調整に効果的。花粉症を発症していなくても、胃腸が弱い人は脚の指圧や灸をやってみましょう。
首・肩・背中の緊張を緩める 肩回し体操
(1)両肩に両手を置き、両肘を胸の前で合わせる。
(2)そのまま、両肘を上に引き上げる。
(3)両腕を外側に広げる。回すときは肩甲骨を寄せるようにしながら大きく回す。
(4)肩や背中が楽になったと感じるまで、肩を回す。デスクワークの場合は1時間に2~3度行うのが効果的。
自律神経を整える耳のマッサージ(1)
耳の横を親指と人差し指で挟み、耳全体を大きくゆっくり回す。両耳を同時に行う。
花粉症の症状を緩和する耳のマッサージ(2)
花粉症の症状があるときに耳たぶの上のほうを押して痛い場合は、この部分を指でつまんでマッサージすると症状が和らぐ。
胃腸の調子を整える 脚の指圧&灸
「足三里」のツボや「胃経」を押して痛みを感じるときは、胃腸が弱っている可能性もある。その場合は、胃腸の調子を整えるために足三里や胃経を指圧マッサージしたり、台座灸(1日1~2回)をしたりするとよい。
診療案内
東京都杉並区善福寺4-3-20
TEL:03(6313)2022
完全予約制
診療時間/10時~20時
休診日/不定休(HPを確認)
診療費/初診料 2200円、鍼灸治療 7700円、美容鍼灸 7700円~、黄土よもぎ蒸し 4950円(ペア割 7700円)アミカ式ドライヘッドスパ 7700円 ほか
※原則女性限定。男性は紹介のみ
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